夏アニメ2023感想(今更かつ未完成)

 特撮 仮面ライダーギーツ
 放送2022/9〜2023/8 全49話 評価8.5(10点満点6点が及第点)
 最高の一年になりました。
 序盤の勝者が願いを叶えるゲームからの、願いを叶えるとは何なのかにゆっくりと移っていくストーリー。
 そして、願いのために足掻くプレイヤーを見て楽しむ視聴者こそ真の怪人であるという再定義。
 25年くらい平成ライダーを楽しんで来た視聴者に対する「俺の人生はお前の娯楽じゃない」はまさにメタフィクションの極みに。
 毎年こんなライダーを見ることが出来たらなあ。

 アニメ SYNDUALITY Noir 一期
 放送 2023/7〜2023/9 全12話 評価5.5(10点満点6点が及第点)
 期待していただけに正直、ちょっと残念。製作会社はロボットアニメの老舗だけど、妙に変な作品を作ることがあります。
 案の定二期の発表ですが、果たして伏線回収は可能なのか。

 アニメ 政宗くんのリベンジR
 放送 2023/7〜2023/9 全12話 評価6.0(10点満点6点が及第点)
 何より6年越しの二期の放送に驚き。コミックス10巻OVAに最終回後を描いただけにまさかやるとは。
 本当のヒロインが愛姫から吉乃に変わっていく過程こそが政宗くんのリベンジの本質だったのですが、やってくれて良かった。
 そして、少し駆け足だった9巻終わりから10巻部分のストーリーの補強であまり出番の無かったキャラの補完を行ったのも満足。
 ただ、このアニメ、ヒロインの扱いが雑で、二期からのヒロインのフランス人の扱いが正直酷いのですよね。これは擁護出来ません。
 原作はまさかの大学生編に突入。また新ヒロインの無駄使いをしてしまっています。

最高なんですよ。

 ゲーム音楽コンサート エストポリス伝記

 「エストポリス伝記シリーズ」。JRPG全盛期の中でもこのタイトルには物凄い思い入れがあります。このタイトルを見てしまった以上、府中の森芸術劇場に行くしかないのです。

 内容は本当に最高で曲が鳴り響く度に、マキシムが、セレナが、ガイが、ハイデッカが、アーティが、ティアが戦う姿が浮かんできます。今は想像の余地が無いような素晴らしいCGムービーをゲームで見れてそれはそれで良いのですが、この頃のゲームのグラフィックは想像の余地があるのが良いのですよね。

 実は2よりも1の方がストーリーや音楽は好きで、エストポリス伝記と言えば2という風潮はあまり好きではないのですが、ゲームとしての完成度はずば抜けて高いので仕方がありませんね。DSのリメイク?知らない子ですね・・・

 発売当時の版権はタイトー。現在はスクウェア・エニックスが持っているはずなので、1、2、そしてGBで発売したよみがえる伝説(外伝扱いだが実質3に近い)をSwitchで配信してくれないでしょうか。

 今日のスタンド花には、なんとフィギュアスケート羽生結弦さんの名前が。このゲームが自分の原点とまでテレビで話していたのですが、本当に好きなのですね。あまり世代のゲームではないはずなのでちょっと疑ってすみませんでした。

早見沙織さんのライブに久しぶりに行く

 早見沙織 ツアー 2023 白と花束 東京公演 
 2018年の年末ぶりに早見沙織さんのライブに行きたくなり、東京国際フォーラムに赴いた訳ですが、2時間40分で22曲とかなりぎっしりかつ、完成されたライブでした。
 早見沙織さんの曲のテーマの多くが「思い出」なのですが、今回の裏テーマは「始まり」との事。ですが私には、むしろそれがメインテーマの様に感じました。
 セットリストもよく出来ていて、「始まりと終わり」、「大切な楽しい思い出と辛い思い出」、「日常と特別」を上手く入れ子にしたループ構造になるライブだったのですよ。
 1曲目にデビュー曲のやさしい希望を持って来て、アンコールの1曲目に最新アルバムの1曲目のOrdinaryを持ってくる所がループ構造を表しています。というより、アルバム・白と花束が最後の曲がはじまりの日なのだから、ループそのものなのですよね。
 ダンスもない。VTRもない。けど、早見沙織さんの歌声だけでライブが成立してしまう。これが出来るのは本当に稀有で、最後の古典派声優と言うしかありませんでした。もう、こんな声優は出てこないでしょう。
 ただ、気になったのは空席の多さ。2階の後ろのブロックは一部を除いて完全に空いていて、私の周りも人がいない席がちらほら。とても心配になってしまいます。

その着せ替え人形は恋をする展

 舞台後に銀座に移動して、「その着せ替え人形は恋をする」展に。というか女性客多い。男性客より多いかもしれない。
 原画展というか、デジタルデータの起こしなのですが、福田晋一先生って本当に絵が上手いというのが良くわかるのですよね。
 アニメ2期が決定していますが、文化祭編の舞台はどうやって表現するのか今から楽しみです。

ぼっち・ざ・ろっく!の舞台

 LIVE STAGE ぼっち・ざ・ろっく!
 いやあ、ぶっ飛んでましたねえ。
 改めて、アニメでしか表現できないぼっちちゃんを舞台で表現しようとすると、どうしようもないシーンがあるのですが、そこを上手く誤魔化しながらちゃんとぼっち・ざ・ろっく!の8話までを舞台化成功。
 しかし、アニメの人気を背に、結束バンドは日本一チケットの取れないバンドとなり、「人気者になってチヤホヤされて、荒稼ぎして高校辞めたい」という劇中の思いと現実はどんどん乖離していっています。
 というか、ぼっち役の守乃まもさんのカーテンコールがあまりにもぼっちちゃん過ぎて、周りが笑うしかないのが一番面白い。
 ただ、舞台終演後に流す曲はアニメ版ではなく、舞台版の結束バンドの曲を流してほしかったかなとは思います。

展示はイマイチでしたが・・・

 銀座松屋で行われいるリコリス・リコイル展。昼過ぎに行ったら何と2時間待ち。
 2時間の間、有楽町と銀座で時間を潰して、いよいよ会場入りだったのですが、あまりの人の多さに展示をまともに見ることすらままなりません。
 展示内容もこれなら原画展とかにした方が良かったかなあ、という内容で正直言って残念なものでした。
 しかし、音声ガイドの中に物凄く怖いセリフがあったのです。千束の「みんな忘れるのが上手すぎ」という言葉です。
 新電波塔でテロが行われて、それが無理矢理無かった事にされても、数ヶ月すると人は無かった事にされたイベントの事すら忘れてしまう。
 「自分は多分もう直ぐいなくなるけど、自分がいた事はみんな覚えておいてほしい」と思いながら、テロリストであっても人助けする主人公の千束が対比になっているのですよね。
 というのを、この文章書きながら感じています。

水星の魔女フェスでスレミオパートナー宣言

 機動戦士ガンダム 水星の魔女 アスティカシア全校集会
 昼の部・夜の部共に参加。というか、チケット取れるとは思っていませんでした。実際の会場は昼はともかく夜は結構ガラガラで、びっくりしました。
 イベントはとにかく劇中のストーリーの追体験に特化したような内容。2時間半のイベントの大半が公開アフレコです。
 改めて思うのは、水星の魔女はガンダムじゃないほど面白く感じる作品です。変なオマージュシーンが抜かれたイベントの映像は爆発的に面白かった。
 何より最後のスレッタとミオリネのパートナー宣言。ガンダムAのインタビューを消されたり、なかなか難しい話題だけど、公式できちんと発言してくれた事が何より嬉しいです。
 十分満足出来るイベントでした。もっと良い席にすれば良かったと今更になって後悔しています。

夏アニメ2023

 2023年の7〜9月の視聴するアニメ・特撮・ラジオです。もう8月ですが。
 夏アニメ2023
 ・仮面ライダーギーツ(継続)
 //最高のライダー。最後まで楽しませてくれ。
 ・SYNDUALITY Noir
 //荒廃世界とCGロボは嫌な予感がしますが、脚本は青ブタの鴨志田一さん。手堅くまとめてくれそう。
 ・政宗くんのリベンジR
 //まさかの2期。1巻2話のペースだから、オリジナル補完回とかやれそう。

 夏ラジオ2023
 地上波
 ・堀江由衣の天使のたまご
 ・A&G TRIBAL RADIO エジソン
 ・A&Gメディアステーション FUN MORE TUNE
 ・田村ゆかりの乙女心症候群
 ・水瀬いのりのMELODY FLAG
 ・花澤香菜のひとりでできるかな?
 最近真面目に聴いていません。

春アニメ2023感想(今更)

 アニメ 機動戦士ガンダム 水星の魔女 2期
 放送2023/4〜2023/7 全12話 評価8.5(10点満点6点が及第点)
 ガンダムらしくしなければしない程面白くなる水星の魔女でしたが、ラストに近づくほどに露骨な過去作オマージュシーン連発になる今作。
 抜群に面白いけど、何だかなあ。なアニメになってしまいました。

 アニメ 君は放課後インソムニア
 放送2023/4〜2023/7 全13話 評価9.5(10点満点6点が及第点)
 久しぶりに9.5とこの文章を書けるのが嬉しい。
 こういったアニメを見ることが出来るからアニメを見るのはやめられない。
 2期、いつまでも待ちます。

 アニメ 魔法使いの嫁 2期1クール目
 放送2023/4〜2023/6 全12話 評価6.5(10点満点6点が及第点)
 久しぶりのテレビシリーズはこれからというタイミングで10月からの2クール目に。正直2クール目が終わらないと適切な評価を下せません。

 アニメ 山田くんとLv999の恋をする
 放送2023/4〜2023/6 全13話 評価7.0(10点満点6点が及第点)
 面白いです。
 あまり感情を出さない内山昂輝さんと感情を出す水瀬いのりさんの演技のコントラストが素晴らしい。
 けど、私はマッドハウスと浅香守男監督にはカードキャプターさくらクリアカード編の後編とちはやふる4を早く作ってほしいのです。

2本ハシゴ。しかも同じシアター

 映画 青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない 
 評価7.5(10点満点6点が及第点)
 4年ぶりのアニメ版青春ブタ野郎の新作は原作8巻の妹の花楓編。
 いろいろあった花楓が周りのみんな、そしてもう一人のかえでに力を借りて一歩を踏み出すまでの物語。
 みんなが優しくしてくれるのは昔のワタシが頑張ったから。昔のワタシの方が良かった。のシーンが映像化するとここまで残酷になるんだ、という恐怖を感じました。
 というか、スイートバレットのメンバーの声優さんが変わっていました。これも恐怖を感じました。

 映画 五等分の花嫁∽
 評価6.0(10点満点6点が及第点)
 相変わらず作画の安定しない姉妹です。今回の製作は何とシャフト。一期の10話で素晴らしい作画を見せてくれた会社ですが、あまりにも今回はシャフト感が強すぎる。
 一度終わった作品の未アニメ化エピソードのアニメ化で、しかもどれも原作における重要エピソードだっただけに、ようやく見れた感が強いですが、せっかくならば原作者許可の上で新作が見たい所です。

 

2010年代の終わり

 SANKYO presents ワルキューレ FINAL LIVE TOUR 2023 〜Last Mission〜 ライブビューイング
 アニメ・マクロスΔのユニット、ワルキューレのラストライブは頭からお尻まであんこたっぷりの4時間ライブとなりました。
 2015年から8年という声優ユニットとしては破格の活動期間、そして先輩のファイヤーボンバーシェリル・ノームは定期的に蘇ってライブをする中で、ファイナルツアーと銘打って一度最終回を作るというなかなか異例なユニットになりました。
 しかし、ライブを見ながらコロナで伸びていた2010年代が本当に終わった印象を受けてしまいました。もちろん今もシリーズが続いたり、定期的に新作が出ているアニメ作品はあるけれど、商品の入れ替え時期なのかもしれません。
 おそらく18:30までという時間の制約のためかライブビューイングは最後の曲中に「公演途中ですが、上映予定時間を超えたため、まもなく終了させていただきます」というアナウンスが出て、最後の曲を歌い終えてポーズを決めた瞬間に終わるというなかなか破壊力のあるライブビューイングでした。

春アニメ2023

 2023年の4〜6月の視聴するアニメ・特撮・ラジオです。もう5月も終わりですが
 春アニメ2023
 ・仮面ライダーギーツ(継続)
 //最高
 ・機動戦士ガンダム 水星の魔女 2期
 //最高
 ・君は放課後インソムニア
 //最高
 ・魔法使いの嫁 2期
 //最高
 ・山田くんとLv999の恋をする
 //最高

 春ラジオ2023
 地上波
 ・堀江由衣の天使のたまご
 ・A&G TRIBAL RADIO エジソン
 ・A&Gメディアステーション FUN MORE TUNE
 ・田村ゆかりの乙女心症候群
 ・水瀬いのりのMELODY FLAG
 ・花澤香菜のひとりでできるかな?

 

冬アニメ2023感想(今更)

 アニメ 機動戦士ガンダム 劇場版TVエディション
 放送2023/1〜2023/3 全11話 評価5.5(10点満点6点が及第点)
 新作・水星の魔女がセパレート2クールになってしまったためか急にハサウェイ、サンダーボルト、NTの劇場版のTVエディションの放送になったのでしょう。ハサウェイ以外は視聴済。
 内容に付いては日5にも関わらず、戦争の悲惨さをこれでもかと描写を続けます。
 しかし、納得いかないのがサンダーボルト。カットに次ぐカットの上に二期のOPまで盛り込んだため訳がわからない事に。これならば一期のラストシーンで終わらせるべきでした。

 アニメ 虚構推理 第二期
 放送2023/1〜2023/3 全12話 評価6.5(10点満点6点が及第点)
 本来は小説1巻で済むところがコミカライズの出来が極めて良かったために続編が作られた奇妙な作品。
 今回は特に人気の高い雪女編を盛り込んだのが良かった。悠木碧さんの雪女はまさにハマり役としか言えません。
 今回は何というか、人生の店仕舞いをどうするのか悩んでいる人達が怪異にあって変わっていく話でしたね。

 アニメ 転生王女と天才令嬢の魔法革命
 放送2023/1〜2023/3 全12話 評価6.0(10店満点6点が及第点)
 面白い。面白いですけど、あまりにも題名と内容が違っています。別に転生要素いらないし、魔法革命というよりも王家の苦しみを延々と続くだけですし。
 しかし、主人公のアニスはヒロインのユフィに王位も王国最強の座も貞操も奪われてしまい、本人は「私には何も残ってない」と叫んでいましたけど、本当に何も残っていないのですが。

 アニメ 異世界おじさん
 放送2022/7〜2023/3 全13話 評価6.0(10店満点6点が及第点)
 アニメ制作の現場の過酷さがわかる放送スケジュールでした。
 アニメがいくら面白くともこれでは・・・
 ちなみにおじさんは多分私と同い年か私が一つ上とかです。

田村ゆかりさんは抗うのだ

 田村ゆかり LOVE LIVE 2023 with Me?
 田村ゆかりさんは、抗っていたのです。20年前にアイドル声優として絶対的な答えを出してしまった自分と。47歳になり、ダンスも年々踊れなくなっている、VTRの時間も長くなる。20年前と同じように、ライブ前になると「やりたくない!逃げたい!」と公共の電波に乗せて叫ぶほどの恐怖と。
 全24曲で3時間。昔みたいに時間を超えてもファンに手を振るみたいな事を許してくれるバックももう居ない。ファン層も、当然高齢化しています。それに20年前からストーカー被害に悩まされてきて、先日公式サイトから警告文が出ていたくらいです。はっきり言ってそんなのファンでも何でもありません。
 何もかんもを背負ってとんでもないドレスや女子高生の制服で必死に踊って歌うゆかりん。外部要因に加え、過去の自分の残像と戦う姿ははっきり言って悲壮感すら感じてしまいます。
 だけど、それこそが田村ゆかりさん。最後まで魅せてほしいです。
 しかし、田村ゆかりさんに午前3時に斉藤さんのアプリで見知らぬ人と会話させるのはどうかと。そりゃ、23歳って言ってしまいますよ。

舞台やがて君になる、のトークショー

 舞台「やがて君になる」encore Blu-ray&DVD発売記念イベント 11時の回
 こういったイベントに参加するくらいやがて君になる、は大好きな作品です。主演の河内美里さん、小泉萌香さん、磯部花梨さんが並ぶと一気に舞台版やが君の雰囲気になるのが嬉しいところです。
 トークショーがどんなことを話していてもいざ、Blu-rayの舞台が始まったら、どんどん曇っていく磯部花梨さんの表情が全てを物語るのですよね。そしてキスシーンで画面を一時停止するプロデューサーの意地の悪さよ。
 後、小泉萌香さんのドレスが宇宙戦艦ヤマトの制服に見えてしまいました。黄色の生地に黒のラインがモロに私にそう認識させてしまったのです。