早見沙織さんのライブに久しぶりに行く

 早見沙織 ツアー 2023 白と花束 東京公演 
 2018年の年末ぶりに早見沙織さんのライブに行きたくなり、東京国際フォーラムに赴いた訳ですが、2時間40分で22曲とかなりぎっしりかつ、完成されたライブでした。
 早見沙織さんの曲のテーマの多くが「思い出」なのですが、今回の裏テーマは「始まり」との事。ですが私には、むしろそれがメインテーマの様に感じました。
 セットリストもよく出来ていて、「始まりと終わり」、「大切な楽しい思い出と辛い思い出」、「日常と特別」を上手く入れ子にしたループ構造になるライブだったのですよ。
 1曲目にデビュー曲のやさしい希望を持って来て、アンコールの1曲目に最新アルバムの1曲目のOrdinaryを持ってくる所がループ構造を表しています。というより、アルバム・白と花束が最後の曲がはじまりの日なのだから、ループそのものなのですよね。
 ダンスもない。VTRもない。けど、早見沙織さんの歌声だけでライブが成立してしまう。これが出来るのは本当に稀有で、最後の古典派声優と言うしかありませんでした。もう、こんな声優は出てこないでしょう。
 ただ、気になったのは空席の多さ。2階の後ろのブロックは一部を除いて完全に空いていて、私の周りも人がいない席がちらほら。とても心配になってしまいます。