春アニメ2016

 もう5月も終わりですが、2016年の4〜6月の視聴するアニメ・特撮・ラジオの陣営が決まりました。コメント付きで。

 春アニメ2016
 ・仮面ライダーゴースト(継続)
 //敵組織の内ゲバなんか見たくないよ。初期のテイストの方が好きだった。
 ・機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096(新規)
 //何か、一話一話の切り方がおかしい。
 ・マクロスΔ(新規)
 //私は前作フロンティアでマクロスの枠でやれることは無くなったと思っていたのですが、まだこんな切り口があったなんて。
 ・クロムクロ(新規)
 //今回のP.Aには期待できそうです。
 ・ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?(新規)
 //ラジオ・エジソンに騙されて見始めたのですが、面白い・・・
 ・はいふり改めハイスクール・フリード(新規)
 //キャラクターデザインは秀逸。キャラクターの個性もまずまず。だけどなんで32人になるとこんなに薄くなるのか。

 春ラジオ2016 
 ・堀江由衣の天使のたまご
 ・碧と彩奈のラ・プチミレディオ
 ・A&G TRIBAL RADIO エジソン
 ・コムチャットカウントダウン
 //田村ゆかりのいたずら黒うさぎが無いのがショック過ぎて困る。

世の中甘くない

 今日はあるアニメのイベントの会場まで行きました。チケットは取れなかったので現地調達で何とかしたかったのですが、世の中そんなに甘くない。
 近くの商業施設を回ったのですが、5月なのにこの暑さ。下流の私には身分不相応な店ばかり。せめてアイスクリーム(400円くらい)とか食べて帰ろうと思ったのですが、どこも混んで、結局コンビニのアイスに。
 自分は何をしているのでしょうか。

フロンターレの限界?

 2016年 J1リーグ 第1ステージ 第13節 アルビレックス新潟川崎フロンターレ(0-0)
 暫定ながら首位のフロンターレですが、主力の奈良が4ヶ月の怪我、大島がトゥーロン国際大会に参加で正念場。
 そんな中、アルビレックスは必死の抵抗。4-4-2と4-1-4-1を使い分けながらカウンターに活路を見出します。
 今年から柏レイソルで長くユース・トップの指導をしていた吉田監督が就任してショートパスを中心に攻めるアルビレックスですが、まだパスミスが多く、もう2、3年掛かりそうです。それでもこの粘り強い守備。
 フロンターレは奈良と大島の離脱がそのまま結果に出てしまいました。主力が抜けた事によるダメージを補う事が出来ない以上、リーグ優勝は難しいと言わざるを得ません。

自分達の差

 2016年 J1リーグ 第1ステージ 第12節 鹿島アントラーズ横浜マリノス(1-0)
 12節にもなると怪我人や出場停止でベストメンバーが組めなくなるもので、アントラーズは左サイドハーフに杉本、マリノスボランチにキムと新しい選手を起用したこの試合。改めてアントラーズの普遍の強さを感じました。
 アントラーズは選手が変わってもいつも通りの守備とパス回しを見せます。杉本も質・量に物足りなさはありますが、あまり違和感なくフィットし、前半にフリーキックから先制。そのまま逃げ切りました。
 アントラーズがそこまで良かった訳ではなく、マリノスの同点チャンスは何度もありました。しかしその度にシュートは枠外に飛んでいきます。
 結局のところ、この差は20年以上やりたいサッカーが変わらないアントラーズと監督が変わるたびにやりたいサッカーが変わるマリノスの差の様に思えるのです。特に攻撃の組み立てにその差がありました。
 「いつも通り」があるからパス回しに迷いのないアントラーズとボールを持ったDFラインの選手がパスの受け手を探してワンテンポ遅くなるマリノスとの差が。
 マリノスは新外国人選手のカイケとマルティノスのコンビが上手くフィットしません。ベンチにU23代表の富樫がいるのですから、親善試合で中2日とはいえ起用すれば良いのですが。

アントラーズには頑張って欲しいけど

 2016年 J1リーグ 第1ステージ 第8節  鹿島アントラーズ柏レイソル(0-2)
 どちらが上位のチームかわからないくらい、柏レイソルの盤石の試合運びでした。
 アントラーズがそこまで悪かった訳ではありません。確かにエース金崎の出場停止は痛かったですが、やっているサッカーはいつものアントラーズの範疇でした。
 しかし、それ以上にレイソルが素晴らしいサッカーを展開しました。守備時は4-4-2、攻撃時には3-4-3に変形する特殊フォーメーションに対応するユース育ちの選手達も素晴らしいですが、何より凄かったのは右サイドハーフの伊藤純也。
 スペースがあったら止まらないドリブルにアントラーズの左サイドはボロボロにされました。3節で解任されたメンデス監督の最大の功績は彼を右サイドバックとして起用した事だと思います。

2016年冬アニメ感想

 アニメ 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ
 放送2015/10〜2016/03 全25話 評価7.5(10店満点6点が及第点)
 長井龍雪監督・岡田麿里脚本の「とらドラ・あの花」コンビを起用して作る新しいガンダムは今までのガンダムが手がけていなかったテーマを上手く調理しました。
 今回のテーマは少年兵と貧困、差別。今までのガンダムではあまり語られていなかったテーマです。
 ガンダムの魅力の一つ、モビルスーツも良かった。各陣営ごとに、パワー・機動力・汎用性といった要素の中で何を優先するのかという思想に基いて、陣営内では基本的に同じモビルスーツを使用する。ガンプラの販売にはマイナスですが、マシンの運用という点では納得ですよね。
 また、今までのシリーズのガンダムと他の機体との序盤における決定的な差としてのビーム兵器も今作はありません。装甲にラミネート加工されているという設定のモビルスーツはマシンガンではダメージが薄くバズーカもよほど上手く当たらないと決定打にはならない。よって、剣や斧やハンマーやペンチや素手での接近戦の連続になります。
 残念だったのは、中盤に少し時間をかけ過ぎてしまい、ラストバトルにおいてイマイチ高揚感に欠けたこと。また、主役機ガンダムバルバトスは倒した敵からパーツを追い剝ぎしてパワーアップするというコンセプトが活かされなかった事です。
 非常に良くできたガンダムでしたが、視聴率は振るわずに出演声優のオーディオコメンタリーを入れる始末。SEEDやダブルオーの様に女性客に人気が出る作品を作らないといけないのですよね。

 アニメ 蒼の彼方のフォーリズム
 放送2016/01〜2016/03 全12話 評価7.5(10店満点6点が及第点)
 「恋と選挙とチョコレート」を製作したPC18禁ゲームメーカーブランド(18禁ではない姉妹ブランドもあり)、spriteの2014年の作品のアニメ版です。
 空を飛ぶ靴を履いてレースする架空のスポーツ、フライングサーカスでの少女達の挫折と復活をテーマにしているのですが、これが素晴らしいマイルドスポ根物になっているのです。
 スポ根ながら、全編を通して何度も強調しているのは、「練習を、試合を、何よりフライングサーカスを楽しむ事」。スポ根ならではの苦しみとは無縁です。
 また、アニメ版は恋愛要素をばっさりカットして、全編を通してスポ根でした。ゲームでプレイヤーキャラとなる晶也との恋愛になるフラグはヒロインが自ら折るという、恋愛シーン見たいなら原作ゲームを買ってくれという徹底ぶり。
 作画はしょっちゅう不安定になるのですが、少ないリソースは全てヒロインの横乳と脇の描写に集中。無茶苦茶潔い。
 ゲームは続編製作を発表。アニメも続編を見たい所ですが、売上から見れば絶望的なのが悲しいです。

 アニメ 赤髪の白雪姫 第2シーズン
 放送2016/01〜2016/03 全12話 評価7.0(10店満点6点が及第点)
 セパレート2クール作品の後半です。第1シーズンは最高の出来だったので、どうしても辛口になってしまいます。それを差し引いても良作である事には変わりませんが。
 最たるのがOP・ED。悪くはありません。ですが、第1シーズンのOP・EDは曲もアニメーションも本当に良かった。だからこそ残念なのです。
 特にOPは「その声が地図になる」よりも同じCDに収録している「Installation」の方がより作品にマッチしていたような気がします。
 シナリオも第1シーズンの頃の一話完結の良さが無くなってしまったのは本当に残念。毎回が最終回というのがこの作品の良い部分だったのに。
 ストーリー自体はひたすらに王道。白雪とゼンがラブラブで、暖かく(時には生暖かく)見守る周り。王子と平民、王子と家臣と本来ならば上下関係のはずですが、兄弟姉妹の関係の様で見ていて心地いい。
 2クール24話ですが、連載中の原作の半分くらいしか終わってません。3クール、4クールと原作が終わるまでアニメ化し続けて欲しいのですが、売上から考えると無理でしょう。
 白雪は薬剤師という設定を活かして、コーエーテクモさん、ぜひ白雪姫のアトリエを作ってもらえないでしょうか。もちろん、キャラクターデザインはあの剣士さんにお願いして。

 アニメ おそ松さん
 放送2015/10〜2016/03 全25話 評価6.5(10店満点6点が及第点)
 一大ブームになったこの作品。もうあらゆる研究や考察がされているので私が殊更に書く必要はありませんよね。
 何が売れて何が売れないかなんて、本当にわかりません。

 アニメ ハルチカ〜ハルタとチカは青春する〜
 放送2016/01〜2016/03 全12話 評価5.5(10店満点6点が及第点)
 アニメ製作会社としては珍しく、富山県本拠を置き、聖地アニメを得意とするP.A.Works社の新作です。
 前作Charlotteが迷作だっただけに期待は大きかったのですが、結果としてはとんでもない怪作になってしまいました。
 吹奏楽部のハルタ(男)とチカ(女)は憧れの顧問の先生と大会に出るのを目標に、メンバーを集めるため彼らの問題を解決していき無事に大会に出場した後、何故かチカ(女)の両脇は2人のメガネ美少女にがっちりホールドされている。
 いやあ、怪作ですね。いい意味で!

 アニメ 無彩限のファントム・ワールド
 放送2016/01〜2016/03 全13話 評価5.5(10店満点6点が及第点)
 2000年代中盤、ハルヒらき☆すたAIRKanonなどのヒット作品を連発した京都アニメーションの新作です。
 第1話でヒロインの乳揺れを見せつけられた時には一体どうなる事やらと思っていたのですが、これがなかなか面白くなりません。
 バトル物なのか日常物なのか、どちらにしたいのか中途半端な展開が続き、ようやく面白くなってきたのは10話辺りになってから。アニメ放送は1クールが当たり前のこの時代に10話まで待たせるのはどうでしょう。
 2010年代に入ってから、京アニは迷走を続けています。その中でもFreeの様なヒット作、たまこラブストーリーの様な超傑作を産みだす力はあるのですから、企画力の問題なのかもしれません。

これで最下位争い?

 2016年 J1リーグ 第1ステージ 第6節  柏レイソルFC東京(1-0)
 主力選手が次々と抜けた柏レイソルがどれほど酷いサッカーをしているのか楽しみにしていたのですが、何でこのサッカーで最下位争いしているのか理解に苦しむ好ゲームでした。
 GKの中村はFC東京の決定的チャンスを3回止めていましたし(逆にこのチャンスを決めていればFC東京の勝利は間違いなかった)、アンカー大谷のインテリジェンス溢れるプレーは相変わらずですし、右サイドバックの伊藤は素晴らしいドリブル突破の連発でしたし、FWのディエゴオリベイラポストプレーはなかなか奪えない見事なものでした。
 フォーメーションも4-3-3が初期ポジションなのですが、攻撃時には3-4-3に、守備時には4-4-2に変形してそれなりに形になっています。
 FC東京は相変わらず。代表クラスの選手を揃えていいサッカーをしても、決める時に決められない。あまりにもあっさり失点する。この二つの問題が解決されない以上、優勝は不可能でしょう。
 しかし、今日のFC東京の左サイドバック小川、柏レイソルの右サイドバック伊藤の2人の争いは見応えがありました。けが人だらけのリオ五輪代表のサイドバックはこの2人で良いのではないでしょうか。

一つの終わり

 ラジオ番組、田村ゆかりのいたずら黒うさぎが終了しました。
 先週、最終回を聴いたはずなのに信じられなくて今日、新番組に変わっていてようやく本当の事だと感じたというか。
 別に上坂すみれが嫌いな訳ではありません。だけど大学時代から聴き続けてきたずらうさが終わるのは本当にショックで、喪失感が桁外れです。
 でも、ゆかりんは心身ともにボロボロなんだろうな、ともラジオを聴きながら感じたのも事実です。
 15年くらい、ライブやらイベントやらで土日もない程忙しかったであろうゆかりん。少しくらい休んでも良いですよね。
 もう一つ。ゆかりんスターチャイルドから離れる事で伝説の声優ユニットやまとなでしこの復活は絶望的になった事は悲しくて仕方がありません。

サッカーってわからない

 2016年 J1リーグ 第5節 ガンバ大阪横浜マリノス(1-2)
 サッカーってわかりません。
 試合はガンバのペースでした。序盤こそ押されていたのですが、先制点を取った後はほぼ一方的な試合展開だったのに、最終的には逆転負け。
 マリノスは新外国人選手のFWカイケと右サイドのマルティネスの2人が大ブレーキ。FWならば伊藤翔や大卒新人の富樫敬真、右サイドは新加入の前田直輝、大卒2年目の仲川輝人、ユース出身の遠藤渓太、大卒3年目の天野純、ベテランの兵藤慎剛と彼らが期待に応えているか、と言われると苦しいですが候補は一杯いるのです。
 カイケもマルティネスもスピードはありそうなので、しばらくは相手が疲れた時に交代で出場させた方が良いだろうと考えていたらマルティネスが逆転ゴール。
 ガンバは宇佐美と新加入のアデミウソンが同時出場ですが、この2人が一緒に出ると攻撃も守備もバランスがとにかく悪くなるのですよね。マリノスが逆転後に引いて守ると途端に何も出来なくなりました。トドメはPKの名手中の名手遠藤保仁の失敗。
 マリノスは何度も書いていますが、若手の台頭が必須。ガンバは一度2014年のトリプル時代のフォーメーションに戻して守備バランスを戻すべきだと思います。
 最後に、やはり中村俊輔のFKはスーパーですよね。期待を期待通りにこなす彼は異常だと思います。

最近のサッカー日本代表

 最近のサッカー日本代表は見ていて楽しくありません。先日の二次予選2試合もあまり楽しくありませんでした。
 昔の試合はテレビを食い入る様に見ていたのですから、雲泥の差です。
 別にサッカー自体が詰まらなくなった訳ではなく、Jリーグ中継は楽しく見ているのですが。
 最近の代表のサッカーははっきり言って日本人には合っていません。Jリーグで見たことのない戦術で戦っています。だからプレーが全体的にチグハグな印象を受けます。
 若手の台頭が無いとの事ですが、リオ五輪組(今年20〜23歳の選手)はもう2018年には間に合わないでしょう。
 北京五輪組(今年28〜31歳の選手)ロンドン五輪組(今年24〜27歳の選手)の最後のワールドカップとして過去と未来を食い潰しながら今の代表チームは作っていくしかありません。
 これから日本サッカーは衰退期に入るのでしょう。それがピッチを見ていてわかるのが寂しいです。

それでも

 今日の休日出勤は10時半に終わったので、アニメジャパン2016に行きました。どうしてもゼーガペインのイベントを見たかったのです。
 ですが会場になかなか入れずほとんどをニコ生で見ながら入場。ラスト5分だけ見ることが出来ました。
 で、Blu-rayBox一般販売、舞浜アンフィシアターでイベント、10月に新訳ゼーガペインの劇場公開と、たまらない発表。
 後はぶらぶらしながら、グッドスマイルカンパニーねんどろいどのパンフレットを貰ったり、グレンラガンのトークショーを見たり、ばくおんのトークショーで内山夕実さんを見たり。
 無理して来て良かった!

明日振休だから書いてみる、日本代表のボランチのif

 サッカー日本代表のボランチのポジションは2010〜2014年まで不動だった遠藤保仁長谷部誠のコンビから世代交代が思いっきり止まっています。
 長谷部は未だにレギュラーですし、遠藤の代わりは一時期、鹿島の柴崎が試された事がありますが、なかなか定着せずに、浦和の柏木(本田と同世代)がポジションを奪っています。U-23の中心選手、浦和の遠藤や川崎の大島は将来性は確かですが、2018年には多分間に合いません。
 もし、歴史のifがあったならば私は日本代表のダブルボランチ大分トリニータ出身の森重真人金崎夢生が担っていたと妄想するのです。
 彼らが高校卒業で大分トリニータに入団した時のポジションは実はボランチ。森重は守備能力が高い選手でありながらビルドアップのセンスを持つファーストボランチ(守備的ボランチ)として、金崎はセカンドボランチ(攻撃的ボランチ)としては180センチの上背があり、当たりにも強い珍しい選手として。
 ですが、当時の大分トリニータの監督のシャムスカは彼らの適性とチーム事情を考えてコンバートを行いました。森重は高い守備力とビルドアップ能力を活かすために3バックの中央に、金崎は不安定な守備の負担を軽減し攻撃力を存分に活かせるトップ下に。また当時のトリニータのダブルボランチは不動のブラジル人コンビが居ました。
 その後の彼らの活躍は説明不要です。森重はセンターバックとして2014年ワールドカップのメンバーに選ばれていますし、金崎は万能アタッカーとしての才能を開花させて、怪我が無く順調に成長すれば2018年ワールドカップの主力になるでしょう。シャムスカの眼力は正しかったのです。
 だけど、だけど、私は考えてしまうのです。彼らをボランチとして育成していれば、間違いなく今の日本代表のダブルボランチは2人だったと。
 対人に強くディフェンスラインのカバーも上手い、にも関わらずパスも出せるファーストボランチ森重真人と長短のパスでゲームを作りフリーランでゴールを強襲、にも関わらず180センチの身長で空中戦でも戦えるセカンドボランチ金崎夢生。2018年、森重真人は31歳、金崎夢生は29歳。選手として最高の時期を迎える日本代表史に残る最強のダブルボランチ
 私はこんな2016年を見たかった。今でも見たいですけどね。

入院した話3

 前回までのあらすじ・無事に入院生活を終えて、仕事に復帰した私。しかしここから悪夢の様な出来事が待っていたのです。
 退院した翌々日の火曜日から出勤した私。挨拶回りも終わり、何とか金曜日まで出勤し翌週からは本格復帰と思っていました。
 しかし、本格復帰と思っていた退院翌週の月曜日、世界は暗転するのです。
 体が重い。そして寒い。会社を定時に帰らしてもらって医者に駆け込んだ所、熱が39.7度あるような状態。ただし、インフルエンザの検査は陰性でした。
 翌日、会社を休んで一日中寝ていたのですが、いつまで経っても熱が下がらないので、改めて別の医者に行くと今度はインフルエンザの陽性。
 悪い事は続くもので、インフルエンザでぶっ倒れていた最中、突然父が足を骨折。翌週から入院・手術を行う事になりました。
 入院が終わって家に帰っても父は動けないですし(当たり前だ)、母の機嫌の悪い日が大幅に増えました。
 私がインフルエンザに罹らなければ父が足を骨折する事は無かったでしょう。そもそも右耳の手術を受けなければインフルエンザに罹る事も無かったはずです。
 私がこの家の全てを壊したのです。

入院した話2

 前回までのあらすじ・手術を受けた私。手術自体は全身麻酔のため一瞬でしたが、ここから苦しみが始まったのです。
 手術が夜の6時に終わって、麻酔のため朦朧としました意識の中で、翌日の朝まで・・・とはなりませんでした。夜9時に目が覚めてしまい、それ以降一睡も出来なかったのです。
 ベッドの上から動いてはいけない。水分を取ってはいけない(といっても点滴は入っていますが)。酸素マスクを外してはいけない。しかも麻酔の影響か、お小水が我慢出来ないのですよね。
 痛いと言われている尿管カテーテルを無理を言って外してもらったため、ベッドの上で尿瓶にする訳ですが、パンツを変える事4回。更に何故か鼻血が一晩中止まらなかったり、2人部屋でしたが、隣が居なくて良かったです。
 翌日の朝8時、ようやくベッドから出て、トイレに行く事が許されましたが明らかに「何か異物が入った痛み」がするのですよね。これは数日間無くなりませんでした。
 手術から2日後の水曜日になると今度は暇になってしまいます。東大病院には図書館があるのですが(白い巨塔も置いてあった)本を読もうにも入院の部屋が暗くてすぐに目が疲れます。テレビを見ようにも耳の手術をしたためイヤホンは付けられません。よって一日中寝るかスマホかという無為な時間を過ごします。
 そんな中、唯一の楽しみは食事。病院食はまずい、というのは間違いです。確かにどれも塩分・糖分・脂分は足りないですが、どれも極めて一般的な味。メニューも鮭のムニエルやポトフなどなかなかのもの。
 そして、東大病院はどんな企業よりも企業と感じました。とにかく分業とマネジメントが行き届いていて、入院していて不便は感じませんでした。
 後、教授が後ろに何人も引き連れて検診する、白い巨塔的なシーンを見るのを楽しみにしていたのですが、全くそんな事はなく、患部の消毒や確認は部屋から歩いて30秒の処置室で行われました。
 土曜日には点滴の管も外れ、日曜日には退院。だけど、本当の苦しみはここから始まったのです。
 続きます。

入院した話1

 少し前に入院・手術をしました。もっと早くにまとめたかったのですが、いろいろあってようやく書く時間が出来ました。
 もしかしたら同じ病気に苦しんでいる人の参考になるかもしれないため、なるべくフェイクは入れない様にします。ただ、病気の知識でおかしい部分があればコメントで指摘してください。
 私がなった病気は「真珠腫性中耳炎」。子供の頃から中耳炎を何回もやってきた結果、鼓膜が上手く動かず、鼓膜の中に真珠状になった耳垢や耳垂れが溜まり、骨を破壊していく病気です。両耳ともなっていますが、今回の手術は右耳です。
 人間の耳の中には3つの骨があり、それを通して聴こえた音を電気信号に変えて脳に渡すのですが、私はその内2つの骨が消失し、また隣接している頭蓋骨も少し溶けている状態でした。聴覚テストで問題は無いのは、何かが上手く繋がっているとしか思えないと医師に言われる始末。
 私が入院・手術を行った病気は東京大学付属病院。金曜日に入院開始で翌週月曜日に手術というスケジュールだったのですが、金曜日の検査の合間にこう言われました。「土曜日から日曜日は何もありませんから一時帰宅出来ますが、帰りますか?」。
 一時帰宅が済んでいよいよ手術を行う月曜日。私は13時から手術の予定です。手術の日は朝5時からは水分も取ってはいけないという事ですが、朝9時には点滴が繋がったため、喉の渇き等は感じませんでした。
 そしてついに手術。といっても、全身麻酔での手術のため点滴に眠くなる薬が入ってすぐに私の意識は霧散したので詳しい事はわかりません。
 手術自体はあまり難しいものではなく、耳の裏を切って、真珠腫を取り除き、切った部分を血液製剤で作られた糊で付けて、耳の裏を縫合するだけです。手術は上手くいったらしく、顔面神経の麻痺や味覚障害といった手術の副作用も無く、綺麗に患部だけ取り除く事が出来たとの事です。
 手術は14時に始まり、18時には部屋に戻っていました。朦朧とした意識の中でパンツを履いて、病気に来ていた両親に「おやすみー」と言い、そのまま明日まで熟睡・・・出来ませんでした。苦しいのはここから始まったのです。
 続きます。