シリーズを見てきた人のための映画

 映画 グリッドマン ユニバース
 評価8.5(10点満点6点が及第点)
 グリッドマンシリーズを見ていない人には全くおすすめ出来ません。というか別の映画を見たほうが良いです。けど、見てきた人は必見としか言えません。何もかも詰め込んで、詰め込んで、詰め込みきった王道ような怪作です。
 ヒーロー物とはこうだろう、こうであるべきだというシーンが最初から最後まで続いてもうお腹一杯です。けど後味はさわやか。
 ストーリーはグリッドマン・ダイナゼノンの両作の伏線を回収。SSSSシリーズの現時点での最終回に相応しい内容でした。まあ、こういう作品を知らない人から見れば、単に予算パワーで派手な戦闘シーンばかり書いているだけなのかもしれませんが。
 そして最後に効くのがグリッドマンウルトラマンと違う決定的な設定。これを明示した事でグリッドマンウルトラマンの亜種でありながら、グリッドマンという新しい(デビューは30年以上前)ヒーローに成ったのだと思います。
 で、ふと思ったのですがグリッドマンもダイナゼノンもコンピューターワールドの世界の話です。コンピューターワールドは私達の世界から電子機器を通して見ることが出来る別世界でそこには人間と同じ姿の生命体・コンポイドが住んでいます。作中のキャラは基本的にコンポイドまたはコンポイドを模して作られたレプリコンポイドです。
 けど、作中の「あの世界」もまた、我々からすればコンピューターワールドではないでしょうか。だってどう考えても普通じゃないのですから。