ネタバレ禁止という事なので

 仮面ライダー555 20th パラダイス・リゲインド 舞台挨拶付き
 仮面ライダー555は画期的な特撮作品でした。
 Microsoftをモデルとしたスマートブレイン社による世界征服は既に完了していて、スマートブレインが何をしているのかはわからないけど、その会社の商品が無ければ日常生活すらままならない状態です。
 そんな世界で主人公の何故か時代遅れ気味の昭和のイケメン・乾巧は自分には夢が無いとはっきりと明言しますが、仮面ライダーに変身する力を手に入れた彼は目の前で人が死ぬのを黙って見ることは出来ないとその力を本来の同胞に向けます。
 最終回に彼は自分の夢は「小さくても自分の周りの大切なものを守りたい」という昭和ライダーの頃の世界征服を企む悪の組織対希望に満ちた青年の戦いは既に成り立たない事を示唆していました。
 実のところ、20年前のパラダイス・ロストでは楽園って何だろうと思いました。今回のパラダイス・リゲインドのラストシーンで、ようやく「楽園」の意味がわかりました。彼らは楽園に辿り着いたのです。
 全体的に小説版555の終章をテレビ版として書き直した作品になった印象を受けました。人類とオルフェノグの戦いはまだ続きます。けど、夢の守り人555はまた定期的に後輩ライダーの映画のピンチに現れてくれるでしょう。