これを週刊連載なんて冗談だろ

 六本木ヒルズ森タワーブラック・ジャック展を見る。最高としか言えない時間でした。
 まず、ブラック・ジャックを描く前に虫プロ商事と虫プロダクションが倒産した所からの、息子の手塚眞さんが「破産して抵当だった家も引っ越したけど、新しい家も二階建てで家族の部屋も庭もありました」というビデオインタビューで始まりました。
 展示はもう説明不用ですね。手塚治虫先生の生原稿はどれだけ言葉を紡いでも、生で見なさい以上の説明が不可能なのですよ。凄すぎて。気がついたら3時間。時間を忘れる、とはまさにこの事としか言えませんでした。というか、この質の漫画を他の仕事を抱えながら週刊連載するなんて、神のなせる技としか言えません。
 今更ながら、ブラック・ジャックは定期的に小学生〜医学生時代の友人・同窓にも回想シーンは別として現在はブラック・ジャックと呼ばれているのですよね。まあ、そちらの通り名の方が有名になったからですが。
 私がブラック・ジャックを始めて読んだのは父が買ってきた1993年の秋田文庫版です。あまりにも面白過ぎて、もう何回読んだことか。今回の展示見ていたらまた読みたくなってきました。今度は自分で買って読むことにしましょうか。
 実は秋田文庫版は収録が連載順ではなかったのです。こんどは順番通りに読みたい。