ViVid Strike!
放送2016/10〜12 全12話+特別編 評価7.5(10点満点6点が及第点)
タイトルは違いますが、魔法少女リリカルなのはシリーズの新作です。
壮絶ないじめ描写で話題になった今作ですが、私は「人間関係で受けた傷は人間関係の中で癒すしかないのだ」というリリカルなのはシリーズの持つ基本コンセプトを徹底的に受け継いだ好作品だと感じています。
ボクシングシーンは多少出来に濃淡はありましたが完成度は高くまだまだ、なのはシリーズの延命に確信が持てる内容です。
だけどシリーズを取り巻く問題は山積み。作品がどんなに面白くても、貫通するシリーズ構成はぐちゃぐちゃ。どうしてこうなるのでしょうか。
終末のイゼッタ
放送2016/10〜12 全12話+特別編 評価6.5(10点満点6点が及第点)
前半から中盤にかけては、非常に面白い作品でした。
1940年代の戦争に戦闘機や戦車を物ともしない「魔女」が現れたらどうなるのか、というテーマはCGアニメーション技術が発達した2000年代以降、多々ありましたが、ここまで魔法少女・魔女は兵器なのか否か、と掘り下げるのは珍しい。この系統ならば大体の場合、敵は異世界からの侵略者が常で、敵は明確に人間のケースは少なかったからです。
だからこそ、後半の展開が残念で仕方がありません。何故OPの、イゼッタは愛する姫のために絶望的な戦いに挑む、という構図にしなかったのか。なんで安易な最終決戦にしたのか。これだけが残念です。
響け! ユーフォニアム2
放送2016/10〜12 全13話 評価7.5(10点満点6点が及第点)
京都アニメーションの吹奏楽部を舞台とした作品の続編です。
前作の感想にも書きましたが、このアニメは吹奏楽のアニメではなく、吹奏楽部のアニメです。60人くらいの大所帯の人間関係のこじれがたっぷりと描かれています。
前作もそうでしたが、今作はますます胃が痛い。とにかく胃が痛くて見るのが苦痛になるくらい。
周りの問題に次々と首を突っ込む主人公の久美子ちゃんですが、久美子ちゃん自体の問題である幼馴染の秀一くんとの恋愛が進まなかったのが納得いきません。
流石にここまでやれば完全燃焼と言える出来なので、続編を作ることは難しいでしょう。あれだけ頑張った久美子ちゃんには報われて欲しかったのですが・・・