天皇杯決勝 浦和レッズ対ベガルタ仙台(1-0)
ホームの埼玉スタジアム2002で2016年のリーグカップ、2017年のACLに続く三年連続のタイトルを狙う浦和レッズ。カップ戦では初の決勝進出となったベガルタ仙台。どちらもタイトルを取れないとダメージが大きくなりそうな決勝戦です。
試合は両チーム共、システムが3-5-2でミラーゲームの様相を見せましたがこういうゲームを動かすのはやはりセットプレー。前半13分にレッズのCKはショートコーナーからのデザインされたプレーで見事に先制点。
正直、この時点でほぼ勝負あり。ベガルタはパスの出どころを巧みに潰され続けて、苦し紛れのロングボールを蹴らせて回収を徹底していました。ベガルタの新エース・ジャーメイン良もスペースを消されてなかなかスピードを活かせません。ベガルタは左ウイングバックの中野のドリブルくらいしか突破口がないまま時間を空費されてタイムアップ。
最終的にはボールが収まるレッズの興梠とボールが収まらないベガルタのジャーメインの差が出たと言わざるを得ません。ただ、ベガルタにはジャーメインを前を向いてプレーさせるポストマンやパサーがいなかったというのも事実です。ジャーメインはポストプレーが上手くなれば代表に食い込む可能性のある選手。何とか我慢して育てて欲しいのですが・・・
しかし、レッズの阿部勇樹。今年で37歳ですが、周りを上手く動かして絶妙な守備を連発。シーズンフル稼働は流石に難しいですが、出ればこの活躍。これだけ頼りになる選手がいればベンチは楽で仕方がないでしょう。勢いだけでは勝ち続ける事はできないという象徴みたいなプレーでした。