2ヶ月勝ち無し!

 昨日の水戸との引き分けで(しかしどうして日本代表とかぶる時間にやったんだろ?)横浜FCは4月2日の仙台戦以降二ヶ月間白星がありません。2勝7敗5分の勝点13で11位の成績です。

 横浜FCの最大の問題はある程度いい試合をしているにもかかわらず淡白な負け方をしてしまうことです。その理由としては4試合までに前半10分までに失点していることです。ちなみにその4試合では1分3敗。試合の入り方が悪いと言われても仕方が無いでしょう。
 失点が18点と比較的多いことも問題です。一試合の平均失点に直すと約1.4失点。昨年は44試合で50失点(平均1.1失点)だったので、守備が悪くなっています。マシューがいなくなってトゥイードが怪我で出れないということを差し引いてもこれでは勝てません。
 失点の原因はレギュラーを固定できないことです。同じスタメン続けて試合をやってのは3月12日・19日の山形・鳥栖戦のみ。後はかならずどこかに手を加えています。けが人や出場停止を含めてもこれではコンビネーションなどが熟成できません。もう全試合の3の1が終わったのですから、そろそろある程度の固定が必要です。
 
 3連敗の後、横浜FCは布陣を4-4-2の中盤ダイアモンドに変更しました。JFL時代の99年にやっていた形に近いものです。このフォーメーションは中盤を2層にすることでDFラインと2トップの距離を縮めることはできますが、反面1ボランチは守備アンカーとして高い守備能力を求められるポジションになります。マシューの後釜として獲得した富永と貞富の2人はまだまだチームになじんでいないため、小野信義シルビオがそのポジションをやっていますが、この2人はもともとトップ下の選手のためどうしても守備に難ありです。
 左サイドハーフに攻撃が決して上手いとはいえない小野智吉を置いているのも彼らの守備を助けるためだと思います。つまりACミランピルロガットゥーゾの関係を再現したいのかもしれませんが、そうだとしたらはっきり言って多くのものを求めすぎです。もちろん中盤だけではありませんが、足達監督は選手に選手の能力以上のモノを求めすぎているような気がします。

 横浜FCはチームが出来て6年間、選手・監督が変わっても、戦術が守備的・攻撃的に変わっても最後はコンパクトとサイドアタックの2つがサッカーの軸でした。また、足達監督に変わった今年もそのサッカーをしています。そのためこれからもそのサッカーを貫き通すしかないと思います。