ポドルスキとは何だったのか、イニエスタとは何だったのか

 2018年 J1リーグ 第20節 FC東京ヴィッセル神戸(1-0)
 試合はF東がロスタイムのゴールでかろうじて1-0だったのですが、お互いが持ち味を出した好ゲームになりました。
 F東はカウンター重視、ヴィッセルはポゼッション重視と少しテイストは違いますが、守備の時に4-4-2でコンパクトにする部分やボールを回す時の動かし方はかなり似ている部分が多い。日本人中心のJリーグでチームを組んで行くと最終的にはこういったサッカーに収縮していくのでしょう。
 目を見張ったのがヴィッセルの攻撃。守備時には4-4-2なのですが、攻撃時には3-2-5の様な形になり、サイドを大きく使った(幅を使うとも言われますね)攻撃は未完成ながら魅力がたっぷり。
 F東もしっかり耐えて最後にリンスや永井などのスピードのあるFWを投入してスペースランで仕留めるという形はわかっていても止められない。
 しかし、ヴィッセルポドルスキイニエスタとは一体何だったのか。夏のマーケットでJ2から補強した大崎が即主力に、古橋が今日初出場で攻撃の切り札になりそうな中で何億もかけたビッグネームは給料泥棒(こう言ってもいいだろう)状態。
 F東も長年の苦しみから、花より実の補強と長谷川監督のシンプルな戦術で今までが嘘の様に勝ち点を挙げているという事を考えるとヴィッセルももう少し選手のポジション毎のバランスの悪さを調整して郷家(19歳)や増山(21歳)といった若手を積極的に起用して育成した方が強くなると思います。
 首位のサンフレッチェがなかなか勝てなくなっている中、着実に迫るFC東京。もしかしたらもしかするかもしれません。