2020年春アニメ感想・特別編

 アニメ ガンダムビルドダイバーズRe:RISE 2期
 配信2020/4〜2020/8 全13話 評価9.0(10点満点6点が及第点)
 コロナの影響で中断を挟んで8月まで配信でしたが、これは本当に傑作です。
 1期の伏線を丁寧に回収。主人公ヒロトの苦悩が余すところなく語られて、その苦悩に対するヒナタとメイ、そしてイヴのヒロイン勢の役割分担も見事。
 モビルスーツというかガンプラの戦闘シーンの作画は極めて緻密としか言いようがなく、毎回の様に最終決戦の連続。
 しかし、ガンダムビルドシリーズでここまで完成度の高い「ガンダム」をやってしまうと今後の機動戦士と名の付くアナザー系(否宇宙世紀シリーズ)に大きなプレッシャーになるでしょう。
 この作品を超えるアニメを作るのは非常に大変だと。

 特撮 仮面ライダーゼロワン
 放送2019/9〜2020/8 全45話+特別編6話 評価5.0(10点満点6点が及第点)
 令和最初の仮面ライダーはコロナで5話短縮とはいえ残念な作品になってしまいました。
 アイデアやパーツは良かったのです。AIの暴走・「道具が思考するな」と言うザイア社長・悪意の連鎖等。特に「道具が思考するな」というセリフは子供向け特撮の皮を被って現代批判を繰り返してきた平成仮面ライダーシリーズを象徴するものになり得たと思います。
 しかし、それを活かしきれないストーリー。去年末までは良かったのですよ。だけど、誰もが批判するお仕事五番勝負編は本当に酷かった。その仕事に就いている人達に怒られるのではないか、と思うくらい性格の悪いキャラクターばかり出てくるのですから。
 今年の1月から3月までの間ここまで毎週、苦痛レベルになる仮面ライダーは初めてかもしれません。
 コロナ禍の中、AIロボット・ヒューマギアがあればどれだけ世界は救われたのかと考えるほど時世にあった作品になったはずなのに。