私が日本代表で見たいのはこんなサッカーなんだ

 2018年 J1リーグ 第13節 川崎フロンターレFC東京(0-2)
 多摩川クラシコは凄まじい試合になりました。
 結果的には太田のFKに合わせた2本のゴールでFC東京が勝利しましたが、見応えたっぷりの好ゲームです。果てしなく続く中盤の潰し合いは見ていて全く飽きません。
 川崎フロンターレはいつも通り、スペースに選手が入り短いパスとタイミングのいいサイドチェンジからチャンスを作ります。FC東京は2トップの馬力を活かした速攻でフロンターレのDFラインの裏を狙いチャンスを作ります。
 ですが、フロンターレもタイミング次第では裏取りを狙いますし(今日はFC東京に先制されてスペースを消されたのは不運でしたが)、FC東京も東と高萩というフル代表経験のあるパスの名手がいるので、パスサッカーもかなり上手い。今日もフロンターレのプレスをかいくぐるのにショートパスを使ったシーンがありました。
 似ていない様で実は結構似ている2チーム。しかも今日の試合はフロンターレは全員日本人、FC東京はディエゴ・オリベイラ以外は全員日本人(ディエゴ・オリベイラみたいな日本人なんて居ないですが)。こういうサッカーを日本代表で見たいのです。
 いや、こんなサッカーではW杯はおろかACLでも勝てないと言うのはもっともかもしれません。だけど合わないサッカーで戦うよりも日本らしいサッカーで戦う方がよっぽど建設的だと思うのです。
 どんなサッカーで戦っても基本はグループリーグ敗退、良くてベスト16なのですから。2014年の「自分達のサッカー」はさじ加減を完全に間違えていましたが、フロンターレみたいなパスサッカー、FC東京の様なパスカウンターのチームを作れたら楽しいのに。
 しかし、FC東京の橋本は成長したと感じます。182センチのサイズがあるのに長い距離を走れて相手を潰せる。守備型ボランチで現在22歳〜26歳くらいの選手はあまり居ないので次の代表ではかなり期待出来そうです。