若手を育てるしかない

 2018年 J1リーグ 第3節 コンサドーレ札幌清水エスパルス(1-3)
 若い選手を多数起用している両チーム。前半の始めはコンサドーレの素晴らしいサッカーが展開されました。
 ペドロビッチ監督が日本で10年以上行っている3-4-2-1システム。攻撃時には3-2-5になりパスを回しながら両サイドを大きく使い、守備時には5-4-1になりがっちり守るスタイルにエスパルスを攻守に圧倒。今まで守備からカウンターというサッカーしか出来なかっただけに繋ぐサッカーは新鮮に見えました。
 しかし、前半中に同点に追いつかれると後半は完全にエスパルスの試合。コンサドーレの安易なボールロストからカウンターを仕掛けるシーンの連続で結果的には1-3。
 コンサドーレは選手が交代する度に攻撃が単調になっていきました。それなりに機能していたダブルボランチを交代させるのもよくわかりませんが、何より選手の足が止まったのが問題。もう少し休みのタイミングを入れる事と守備を整理しないと、いいサッカーはしていても勝ち点が取れない可能性があります。
 エスパルスは正直に言って何で勝てているのかわからないサッカー。守備がそこまで硬いという訳でもなく、攻撃もクリスラン頼み。だけど若手を起用しながら勝ち点を積み上げています。強さが身に着くのが先か、メッキが剥がれるのが先か。
 両チームとも予算にそこまで恵まれていないため若手を積極的に起用しているのは好感が持てます。ただ、本気で上位進出を狙うなら、ピンポイントで起用可能な頼れるベテランをベンチに置きたい所です。
 エスパルスは右サイドバックの立田を日本代表にまで育てる事はマスト。189センチの高さでスピードもそこそこあるのは相当な素材。キチンと育てれば五輪やW杯も夢ではありません。