プチミレディはラジオとライブでどうしてここまで違うのか

 petit milady 4th LIVE 「ラ・プチミレッタ〜小さな淑女の童話歌劇」
 悠木碧竹達彩奈の人気声優ユニットpetit miladyの4thライブ。
 ライブ内容は大幅に良化しました。童話歌劇編(そう。このライブは童話歌劇編と長いアンコール編の2部構成でした)では、1枚絵に悠木碧竹達彩奈が喋れないフランス語でのナレーションに大爆笑でしたし、ダンスも切れ味が増していました。
 だけど、あちらが立てばこちらが立たず。全体の出来は確かに綺麗にまとまりましたが、前回から落ちた部分もかなり多くなりました。
 観客に普通の言葉だからエッチじゃないもんワード、「スタンディングオベーション」を連呼させるのは、このライブに来るファンはラジオを聴いているので良いとしても、アンコールを強要、しかもアンコールの中にサンポールキンチョールテンピュール、マンホール(マンホールを連呼すると普通の言葉だからエッチじゃないもんワードに聴こえてくる)を言わせるのはどうか。20年くらい前の漫画、三笠山出月のうめぼしの謎じゃないのですから・・・
 歌を口パク(全体的に口パク感はあったのですが、ラストの曲、ハジマリズムの歌い出しは「ハイ!ハイハイ!」から始まるのですが、自分達で歌っている所から録音した部分への繋ぎ目の部分が明らか)したのは仕方がないとはいえ、バレる口パクはいかがなものか。
 しかし、何より問題なのは前回は2時間半で21曲なのに、今回は1時間50分で16曲なのはどういう事か。そして問題1部の童話歌劇編のセットリストをわざわざ入場時に配り、サイリウムの色を指定をさせるのはどう考えても普通じゃない。確かにブルーレイになった時には画面映えすると思いますが、ライブはどんなセットリストになるのか予想するのも楽しみの一つでしょう。それを放棄させるのはもう暴挙としか言えません。
 今年の2月に行った3rdライブは今までの問題点を修正して今回はかなり期待していたのですが、結果的には良くなった部分も悪くなった部分も同時に目立ちました。
 プチミレディは2時間のフルライブをするのははっきり言って苦手なのだと思います。他のユニットとセットならば目立たないのですが、単独で2時間となると途端に苦味が出てしまいます(その苦味が良い部分でもあり、それを味わうためにライブを毎回行っているのですが)。
 今の様に地道にラジオをやりながら、アニメロサマーライブの様に2曲〜4曲歌う様なイベントにちょくちょく出て、1年に1枚アルバムを出して、その単独ライブをやるのも悪くないし、実は彼女達のスタイルとしては至極まっとうなやり方なのですが、このままでは、ゆっくりと既存ファンが離れていって注目度が無くなり、いつのまにか解散。しかも解散した事も気づかれないというパターンすらあり得ます。