何を頑張れば良いのだろう2

 前回までのあらすじ。仕事が終わり、家でご飯を食べながら、「明日も仕事を頑張るぞ!」と叫んだ私。そんな私に母が「あんたは仕事以外にも頑張らないといけない事があるんじゃない?」と諭したため、物凄く嫌な気持ちになりました。
 続き。
 私は考えました。一体何を頑張れば良いのだろうかと。おそらく、いや間違いなく母は私に不満があるのでしょう。家の家事をしない事や、34歳と半年にもなるのに全く結婚しようともしない事に。
 ですが、私はおそらく何をどれだけ頑張っても母からすれば満足には程遠いのでしょう(だから結婚を忌諱しているのです。何をやっても認められない状況が続いてきた人間が誰かと結婚したいと思いますか?)。
 ここまで考えて私はふと、こう思いました。「頑張る」という考え方そのものに問題があるのではないかと。
 「頑張る」と思って頑張った事柄は基本的にろくな結果にはなりません。理由は単純に力み過ぎで、本来の実力の60%くらいしか出せないためです。むしろ必要な事は脱力です。ここだ一番で100%のパワーを出すために、「頑張らない事を頑張る」。私に足りないのはこの脱力ではないでしょうか。
 私の「頑張る」はせいぜい60%。その反動としての脱力は単なる「だらけ」。これでは怒られて当然ですよね。しかし、これはあまりにも難しい。はっきり言って何かの道を極めた達人で無ければ不可能な気がします。
 結局、私は仕事を頑張るしかありません。幸運な事に、私の働いている職場では「仕事以外にも頑張らないといけない事があるんじゃない?」とは言われませんし、きちんと働いたら評価もしてくれるのですから。