勝ったには勝ちましたけれど、私の中でのアギーレ監督の評価はみるみる下がっています。
今日の試合では、日本の10番・香川真司がスタメンでしたが、試合前の予想通り、4-1-2-3のフォーメーションでは全くといって良いほど輝けませんでしたね。
4-1-2-3に選手が慣れていないということが最大の要因ですが、今回の問題は間違いなく香川。トップ下の位置に入って守備に穴を空けたり、逆に下がりすぎてプレスが遅れるたりやりたい放題。アンカーの細貝が左サイドに釣り出されるシーンもだいぶ目立ちました。
一人の勝手なポジショニングの結果、選手間の距離が離れすぎたり、重なりすぎたりで前からプレスに行くのか、引いてブロックを作って守るのかが曖昧な時間帯が長く、後半30分過ぎに選手の足が止まったら、守備は崩壊寸前。
ただ、私はそれでも香川は日本No.1プレイヤーだと思っています。ただ、それは1トップ下なり2トップ下なり、2シャドーの一角なり、とにかく「トップ下」で起用した場合に限ります。
4-1-2-3は今の日本代表では不可能。シンプルに4-2-3-1に戻すべきでしょう。実際、今日の試合でも細貝と柴崎が並んで香川が前に出た時の方が上手くいっていました。
日本代表監督がトルシエ監督だった時期も2年間勝てませんでした(1998年10月〜2000年6月)。当時はユース世代が育っていたので我慢出来、彼らがフル代表の中心になるとみるみる勝ち出したのですが、果たして今の日本に2年間我慢する余裕はあるのでしょうか?