完成するかな、アギーレジャパン

 新生サッカー日本代表、二試合が終わった感想ですが、「完成したら無茶苦茶手堅いチームになると思うけど、多分4年では60〜70パーセントくらいにしかならない」。

 やりたいサッカーは見えました。フォーメーションは4-3-3(4-1-2-3)。DFラインの前に守備選任ボランチ、通称アンカーにはセンターバック適性のある選手を配置してセカンドボールへの競り合いとカバーに専念、守備を厚くします。攻撃は3トップにセンターハーフサイドバックが絡んだ速攻重視。

 中盤より前の起用選手のタイプも読めてきました。4-1-2-3の1(アンカー)は上記の通り、センターバック適性のある選手、森重、谷口(川崎F)。2(センターハーフ)の左はパスを回せる選手、柴崎や扇原など。右は守備能力の高い選手、細貝や今回メンバー外ですが、山口(セレッソ)や米本(FC東京)辺りも面白そう。

 3トップは左はスピードのある選手。岡崎、武藤、柿谷だけではなく香川や原口辺りもこのポジションになるでしょう。中央には所謂センターフォワード。大迫や皆川といった背が高くてポストプレーに長けた選手を起用したい。

 そしてこの戦術のキーを握るのは実は右ウイング。この二試合は本田が担当しましたが、おそらく典型的なウイングを起用するのではなく、ここにゲームメイカーを配置したいのでしょう。マークの厳しい中央ではなくサイドでポイントを起点にする形ですね。候補は森岡や清武辺り。3人目のFW兼4人目の中盤。パルマ時代の中田ヒデに近い役割です。

 ただ、Jリーグでこの戦術を使っているチームは無いのですよね。近い距離感のフォーメーションでプレーしていないから、選手のポジショニングが悪くコンパクトに保てないから攻撃も守備も上手くいかない。

 4年間みっちり練習しても果たしてどこまでマスター出来るのか。そもそも今回の代表選手はこの戦術に合致しているのか。今は様子見ですがアジアカップの成績が不振なら、何か手を打たないといけません。