ユニコーン強過ぎ

 アニメ 機動戦士ガンダムUC 

 評価7.0(10点満点6点が及第点)

 この作品はお金と時間を大量に使った同人作品という批判をかなり受けていますが、少なくともきちんと「機動戦士ガンダム」だったことは間違いないと私は感じました。

 ガンダムは兵器の格好良さを前面に押し出していますが、本来のテーマは反戦です。モブキャラは悲惨な死に方をしますし、主人公のバナージはかなり大ピンチの状態でも戦いたくない、銃を撃てないと言い続けていました。

 SEED・00・AGEで随分歪められたニュータイプという概念もかなり整理された印象があります。

 「ニュータイプは希望の象徴」「だけど、人はニュータイプになっても戦い続ける」「だけど、人は分かり合える。誰もがニュータイプになることが出来る」このテーマは一貫しています。少なくとも同人作品でニュータイプ(人間)の可能性にこれだけ突っ込んだ作品は読んだことがありません。

 しかし、ep7のユニコーンはおかしいですよ、カテジナさん。確かに無茶苦茶格好良いですよ。ですが、あの性能はモビルスーツではありません。どう考えてもサイコフレームでは説明が付きません。もう少し納得する形でネオ・ジオングに勝って欲しかった事が残念です。