私は足りないと思いました

 アニメ 蒼き鋼のアルペジオ ARS NOVA
 放送2013/10〜2013/12 全12話 評価5.5(10点満点6点が及第点)
 CGが得意なアニメーション会社、サンジゲン社が、戦艦だけではなく、キャラクターもCGで描くという意欲的な作品。艦隊戦は言うに及ばす、キャラクターのCGもそこまで違和感はありませんでした。
 私が物足りないと思ったのは、「蒼き鋼」のメンバーの掘り下げの弱さ。彼らは何のために戦っているのかが全く説明されていないですし、後半の戦いではほとんど仕事もしていませんでした(敵である霧の艦隊を裏切って、味方に付いたメンタルモデルが艦の制御を行っていた)。
 1クールでそこまで描くのは難しいため、主人公の千早群像と彼の艦であるイオナの絆をフォーカスしなければならないのでしょうが、それにしても存在感のないクルーでした。学院時代の話をもう少し膨らます事が出来ればもっと印象も違うはずなのに。
 良くも悪くも実験作止まりだったと思います。