京都アニメーションの迷走

 アニメ 境界の彼方
 放送2013/10〜2013/12 全12話 評価6.5(10点満点6点が及第点)
 涼宮ハルヒの憂鬱らき☆すたAirクラナドなど2000年代後半のアニメ界を席巻した京都アニメーションもここ数年は迷走気味。
 今作も悪くはないのですが、「なんか一味足らない良作」になってしまった印象が残りました。
 京アニならではの映像美は確かに素晴らしい。特にヒロイン栗山未来は血を操り戦うという何処かで見たことのある設定ですが、血の透明感や濃度の見せ方は今までのどんなアニメの血より美しかった。
 ですが、京アニの映像は美しい、だけではもう客を引き付け続ける事は出来ないのかもしれません。要はどんなに美味しいごちそうも毎日食べると飽きてしまう、という構図で。
 シナリオはいたって普通の孤独な男の子と女の子が出会い、恋に落ちるというシンプルなもの。意図的に謎を残したのを含めて続編をやる気は相当高いみたいですが、どうなのでしょうか。