確かにこれは「叛逆の物語」だった

 劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編]叛逆の物語
 評価6.0(10点満点6点が及第点)
 ネタバレは極力見ないようにしてきましたが、まとめサイトやSSサイトを見ていると知りたくないのに見てしまうのですよね。じゃあ見るなよと言われればそれまでですが。
 ほむら役の斎藤千和さんが「賛否両論になると思う」と話していましたが、正にその通りでした。私はこの作品を「否」とみます。
 ネタバレを見たからそう書くのではありません。むしろ、事前に見ていなかったらもっと酷い評価を付けてしまう所でした。
 私は脚本の虚淵玄さんがある「禁じ手」を使用してしまった事に対してショックを受けているのです。
 ネタバレになるからここでは書きませんが(ソフト発売されたら書くかもしれません)、「これは使ってはいけない」と小説の作法に書かれているようなミスを犯してしまっているのです(意図的かもしれませんが…)。
 「魔法少女まどか☆マギカ」は魔法少女作品を逆手に取った作品です。「魔法少女まどか☆マギカ [新編]叛逆の物語」はまどか☆マギカという作品を更に逆手に取った作品にしたかったのでしょう。しかしその結果は芳しいものではありませんでした。
 まどか役の悠木碧さんはツイッターで続編の製作を示唆しています。この作品で後10年20年と食べて行きたい人が大人の世界には沢山いるのでしょう。
 バトルシーンは美しかっただけに、残念で仕方がありません。