なんで最後まで見たのか

 アニメ 機動戦士ガンダムAGE 放送2011/10〜2012/09 全49話
 評価4.0(10点満点6点が及第点)
 大失敗に終わってしまいましたが、私は「ガンダムで3世代に渡る大河ドラマ」という基礎コンセプト自体は良かったと思います。
 キャラクター設定も悪くなかった。
 フリット:ガンダムを操縦し、救世主としての力に目覚めていくが、愛するものの喪失により彼の中の救世主は歪んでいく
 アセム:偉大な父親を重荷に感じながらも周りの人間の助けによって自分が何故戦うのかという使命に目覚めていく
 キオ:始めは尊敬する祖父の言いなりの状況で戦うが、悪魔と信じていた敵との交流により、考えを変え、地球人と火星人の共存の道を探す
 でも、アニメとしては調味料の配分がぐちゃぐちゃで食べれた物ではありませんでした。成分を調整した小説版や漫画版が比較的「良作」になっているのだけに余計に辛い。
 ガンダムとは歴史です。F91やX、ターンA、Seed:Destinyも発表時には結構酷評されながも歴史と共に再評価されていった事例もあります。だからAGEも10年後には再評価されているのかもしれません。ただ、今はその歴史すら信じられないのです。
 でも、最大の疑問は「何故自分はこのアニメを最後まで見たのか」。それに尽きます。



 アニメ 輪廻のラグランジェ
 シーズン1 放送2012/01〜2012/03 全12話
 シーズン2 放送2012/07〜2012/09 全12話
 評価6.0(10点満点6点が及第点)
 百合アニメとしてはなんとか及第点の作りとなりました。そこで問題です。この作品は基礎コンセプトは千葉県鴨川市の広告アニメであり、日産デザインのロボットアニメだったはずです。
 ですが、鴨川は名前を連呼するばかりですし、主役ロボットヴォクスはあまり戦わない。ロボットでドンパチやるよりも日常回の方が面白いという悲しい結末に。
 最後まで恋愛路線に移らず、徹底的なまでに友情に殉じたのは非机上に好感を持てました。始めから地球人と宇宙人と鴨川紹介に徹していれば良かったのに。
 http://d.hatena.ne.jp/tatthi/20120326 一期の感想