最後はFWの差なんですよって元代表選手

 2011年 J1リーグ 第31節 ガンバ大阪鹿島アントラーズ(1-0)
 ナビスコカップを優勝した鹿島。しかしその代償は大きく、センターバックが移籍・怪我・出場停止で人不足。本来サイドバックの新井場がコンバートされる状態。
 それでも試合をコントロールしていたのは鹿島でした。いつものように長短のパスとサイドバックの攻撃参加でリズムを作ります。ガンバは中盤の両サイドが佐々木・キムと縦へのドリブルが得意な槍タイプの選手のため前に攻め急ぎ過ぎてチャンスを潰してしまいます。
 前半押されていたガンバは後半にキムに代えて加持を投入。右サイドバックの武井が左サイドハーフに入り、中盤で一度繋ぐ形を取ります。結果的にはこの采配が見事に的中。鹿島の守備の隙を突いてラフィーニャの先制ゴール。ただガンバの決定機は本当にこの一本のみ。
 鹿島はいくつもチャンスがありながらそれを生かせずに後半29分の西の退場でゲームセット。後はガンバが時間を上手く浪費して終了です。
 タイトルの最後はFWの差と言ったのは鹿島のOBでフランスW杯で日本代表だった相馬フロンターレ監督の現役時代のインタビュー。どんなにパス回しで戦えても、最後にチャンスを決めるFWの質の差で試合は決まってしまう、とのこと。
 鹿島のチーム完成度が高くてもガンバのラフィーニャ・イグノの2トップの決定力の高さで負けてしまう。なかなか世の中上手くは行きません。