今は内容より勝利

 2011年 J1リーグ 第30節 横浜F・マリノス浦和レッズ(1-2)
 このタイミングで監督交代という賭けに出たレッズ。しかし、マリノス大黒の先制ゴールでさっそく出鼻を挫かれます。浦和はこの失点でパニックに。マリノス守備陣に中盤のパス回しが引っかかり、両ウイングの原口・梅崎の一対一の場面がほとんど作れず散発的な攻撃。
 しかし、後半の早い段階でちょっと厳しい判定のPK失敗を押し込んで追いつき、その勢いのまま逆転。そうなると今度はマリノスがパニックに。攻め急いで自らチャンスを潰してしまいます。
 マリノスは怪我明けの中村俊輔が後半途中からどんどん精彩を欠く中でも(前半は悪くなかった)フル出場させないといけないほど苦しい台所事情。今後タイトル争いをしたいのならばベンチの層を厚くする必要があります。
 浦和はやりたいサイド攻撃がほとんど機能せずに内容はあまり良くなかったとはいえ、ともかく勝った事でとりあえず一安心といった所でしょう。残留は短い時間でどこまで守備の質を上げられるかに掛かっています。失点しなければ負けることはないのですから。