これでアニメの入れ替え開始

 アニメ 花咲くいろは 放送2011/04〜2011/09 全26話
 評価7.0(10点満点6点が及第点)
 この作品は2章仕立てで出来ていて、第一クールは主人公の緒花が喜翆荘の人達に触れ合い成長していく物語に、第二クールでは逆に喜翆荘の人達が緒花に感化され変化していくという物語になっています。
 このブログでも何度も取り上げていましたが、第一話「十六歳、春、まだつぼみ」から第十三話「四十万の女 傷心MIX」までの第一クールの出来は最高のものでした。傑作揃いの今年のアニメの中でも傑作と言われる「まどか」や「あの花」なんかを遥かに凌駕するするものだったと思います。
 しかし、第二クールの出来は非常に残念なものでした。特に「映画とコンプレックスと女の意地」とか「丘に上がれない人魚姫」、「自分の夢とその代償」といったコンセプト自体は良かっただけにもっと上手く構成して欲しかった。それでも凡百のアニメを凌ぐ作品ですが。それだけに惜しい。
 アニメのお祭りが現実で再現されるなど、この作品はまだまだ展開を見せています。息の長い作品になることは間違いないからこそ残念でなりません。



 アニメ 日常 放送2011/04〜2011/09 全26話
 評価7.0(10点満点6点が及第点)
 京都アニメーションの送る新作はまさにアニメ動画の粋を見せる作品でした。
 ストーリーもデザインも徹底的なまでに世界との繋がりを排除していて(日常ですからね)、ただ単に普通(?)の女子高生が普通の毎日(?)を過ごす話になっています。
 また、疾走感のある話やしんみり系の話など、物語の緩急の付け方も見事。最後まで飽きさせません。
 キャラクターデザインが地味だからこそ、ロボット少女「なの」の背中のネジが違和感として見えることこそがこの作品のキモだったと感じます。
 ですが、所々に挿入される「私たちこんな動画も作れるんですよ。ほらほら滅茶苦茶動くでしょ。凄い?凄い?」というシーンは明らかな減点材料。全体の流れを完全にぶつ切りにしてしまいます。