私には「泣ける」作品ではなかった

 アニメ あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない 放送2011/04〜2011/06 全11話(ネット鑑賞)
 評価9.0(10点満点6点が及第点)
 遅くなりましたが、ようやく感想を。まずは超平和バスターズは最高です。
 「泣ける」と話題の今作でしたが、私はほんのちょっとしたボタンの掛け違いから起こる悲劇と、それによって多くの人間の人生が大きく狂わされてそれでも進んでいかなければいかない、そして長年のわだかまりを話すことで憑き物を落としていく姿、という「恐怖と希望」を感じました。
 なにより、めんまは本当にそこにいたのか。もしかしたら、超平和バスターズの全員で見た幻とか空想の産物なのかもしれない。決してそれは否定できません。だってめんまの姿を見たのは最終的には彼らだけだったのですから・・・
 長い間遠回りして苦しい思いもしてきましたが、ようやく超平和バスターズは俺達の所に戻りました。彼らには戻る所があったのです。
 私はこの傑作をリアルタイムで見なかったことをとても後悔しています。きっと毎週見ていたら違う感想になったと思います。でもこの作品を見ることが出来て本当に良かった。今はその一言に尽きます。
 続編を作る余白すら残さない綺麗な作品でした。
 どんなに「オタク」と蔑まれてもこんな作品を見ることができるのだから、やっぱりアニメを見続けるのはやめられない。