それでも

 私は随分怒り心頭だったのでしょう。母に過去の怒りをぶちまけるだなんて。
 でも、どれだけ謝られても、いや、謝られればそれだけ余計に自分の過去を踏みにじられる様な気がしてなりません。
 「あんたの四年は無駄だった」「あんたは病気のフリをする病気だ」どれだけ私は傷ついたか。どれだけ私は苦しんだか。
 過去を許す事は人生においてとても大切な事なのでしょう。だけど許せない事はあるし、許してはいけない事もある。
 「私は誇りとかプライドとか全く無い人間ですよ。」と平気で言ってきた私はきっとプライドの塊のような人間だったのでしょう。
 でも、もうそれも終わりです。今、考えるべき事は明日のやるべきプログラムのチェックとマーケットの動向なのですから。