西スタンド西1扉西四列30番でした

 田村ゆかり LOVE LIVE 2009-2010 *Princess a la mode* 横浜アリーナ公演


 田村ゆかりは正統であり異端のアイドル声優である。
 彼女は17歳と6167日にも関わらず、メルヘンな曲を歌いライブ中に自称魔法のステッキを持ってもあまり違和感がない。しかしMCで突然、シュールな人生感について語りだしてしまう。今回も、
 「世の中の男は髪の毛を切るのに失敗したときに限って『前髪切った?』と聞いたり、デリカシーが無い。」
 「こうやって横浜アリーナで一万人の前で歌っても、休日には家で床に寝るだけしかない。ゆかりはちょっと自分の人生に疑問を感じている。」
 「ゆかりは17歳なんだけど歳は取りたくない。」
 と彼女の人生観は絶好調である。
 だから時々、メルヘン(正統)な曲の後に彼女の人生観を反映したようなシュール(異端)な曲が入っても違和感がない。そこが田村ゆかりの魅力である。
 
 今回のライブで良かったのは、まず「星降る夢で逢いましょう」(アコースティックバージョン)。ライブのみの発表ではもったいない出来。次回のアルバムにはボーナストラックとして入れるべき。そして懐かしのアニメソングコーナーでの「ラムのラブソング」。これもゆかりんらしい。
 再アンコールでのmotsuさんと共に「You&Me」は今後半永久的に語り継がれそうな伝説のシーンでしょう。
 ライブ終了後、30分以上会場を回ってファンに挨拶し、最後に「今日は本当にありがとうございました。ゆかりは最高の幸せ者です。」とお辞儀するゆかりんの中に真摯を感じました。
 
 ただこのライブはゆかりんの凄さと同時に限界を垣間見てしまった気もします。今回のライブ以上の凄いモノを今後のゆかりんは見せてくれるのでしょうか。それだけが心配です。後、当日券も販売していたことも付け加えておきます。
 
 最後に、ゆかりんはキャット空中3回転を決めた。すげえ運動神経だ。
 猫は出来ずに左肩を強打。