終わりよければ・・・

 アニメ 咲-Saki- 放送2009/04〜2009/09 評価7.5(10点満点6点が及第点)


 女子高生が麻雀で全国大会を目指すというありそうでなかった設定が光る今期を象徴するアニメ作品の一本。
 とにかく1話から24話までの完成度は2000年代のアニメの中でも最高クラス。原作後のオリジナルストーリー編も予想以上の出来。これ以上私が何か書いても作品を貶めるだけです。
 しかし、不満な最終回。全国大会に向けてライバル校と合同合宿するという内容なのですが、作品の総括を行うのならばアニメ版スラムダンクのように練習試合を、咲と和の絆を見せたいのならば恋愛シーンを、他校の選手との交流を描くのならばキャッキャッウフフを、全国の強豪を見せるのならばエフェクトに頼らない強さを描くべきでした。全てを最終回に詰め込もうとした結果、何もかもが中途半端に。最終回が良ければ8.5〜9.5の評価を付けていたでしょう。間違いなく今期のベストアニメだからこそ残念です。
 エンドカードの「まだまだいくじぇ〜」はアニメスタッフからの原作者、最近スランプ気味の「父親を捜す漫画家」小林立さんへの最大級のエール。漫画は県予選団体戦が終わったところですが今後の、全国編・日本代表編への期待と義務を表した物なのでしょう。隔週のヤングガンガンで描くのが難しいのならば一度ガンガンJOKER辺りに移籍して出直してみるのもどうでしょうか。
 とりあえず、一とモモは最高


 
 アニメ 懺・さよなら絶望先生 放送2009/07〜2009/09 評価6.0(10点満点6点が及第点)


 アニメは第三期のためキャラクター紹介はほぼ終了し、アニメ本篇からテーマソングを含め作品として完成した感があります。
 しかし、「完成した」というのはワンパターンとの紙一重です。
 とにかくどの話も日塔奈美小節あびるが問題提起して、常月まといが解説して、糸色望が絶望して、木津千里がスコップで周りを八つ裂きにして、関内・マリア・太郎が最後に片言の日本語によるボソッと一言で落とす。というパターンばかりが目立ってしまいました。
 おそらく第四期も近いうちに発表されるのでしょう。
 http://d.hatena.ne.jp/tatthi/20080330 第二期の感想
 http://d.hatena.ne.jp/tatthi/20070923 第一期の感想