失ったモノは大きいけれど

 サッカー日本代表はアジアカップの4位で終了しました。
 3連覇を果たせなかったことや、最後の2試合は選手層の薄さで力尽きた部分はたしかにあります。しかし、それ以上にこの大会で得たモノは大きかったと思います。
 なにより戦術がモダンになり、両サイドをワイドに開いて攻撃するパターンが浸透したことが挙げられます。基本フォーメーションも4バックのメドがつき、1トップが難しいこともわかりました。
 一部のメディアでは「監督更迭こそが最大の処方箋」という意見も出るでしょうが、現時点で監督を変えるメリットはどこにあるのでしょうか。

 最大の問題は次の大きな大会であるである、五輪代表の戦術をどうするかです。手札が少ないため、五輪代表は3バックを使ってある程度の完成を見ています。これをフル代表と同じように4バックに変えるのか、それとも負けられない予選であるためそのままで行くのか。これが当面の問題です。