サッカー好きは読みましょう。サッカー好きじゃない人も読みましょう

 書評 日本サッカー史―日本代表の90年 1917-2006
     日本サッカー史 資料編―日本代表の90年 1917-2006 後藤健生(著) 双葉社 07年

 02年に発売した日本サッカー史の改訂版です。02年〜06年までを加筆しています。この本の中では「日本はサッカーの歴史が無いわけでも、日本のサッカーの形が無いわけでもなく、それこそ歴史は戦前からあり、その時代から走って繋ぐサッカーで戦っていたのだ」と繰り返し書き続けています。
 日本はサッカーの歴史が無いから・自分たちの形が無いから勝てない、という人はこの本をまず読んでからそういうことを言って欲しいと思います。
 また資料編も見所満載の内容。ただ、なぜアトランタシドニーアテネ五輪については割愛していたのはスペースの問題からでしょうが、数少なき残念な点でした。
 本書は本編・資料編共に物凄い尻切れトンボの部分で終わっています。なぜなら、これは歴史書であり歴史はこれからも続いていくからです。

 後藤健生さんにはぜひとも元気に長生きしてもらって、日本代表の120年くらいまで書いて欲しいです。その時にはぜひ選手の紹介をする「選手名鑑編」を加えてください。