消化不良気味

 特撮 仮面ライダーカブト 評価6.5(10点満点6点が及第点) 2006/01/29〜2007/01/21 全49話
 
 1年間飽きさせないように相当いろいろな設定を作っていたのはわかるのですが、それが詰め込みすぎで消化不良な印象を受けました。
 ライダーシステムの自動修復機能(ベルトが壊れたはずなのにしょっちゅう直ってた)とか、ホッパーの記述(35年前に作られたマスクドライダー計画は最後まで無説明)とか、サソードのブラッドコア(ブラッドコアによって「選ばれた者以外でも変身できる」って触れ込みだったのに、変身したのは剣君と例外が1件あっただけ)とか、無条件に出てきたパーフェクトゼクター(おもちゃを売る気まんまん)とか暴走スイッチとかさっぱり説明がされませんでした。後半に至っては作品のテーマになっていた「クロックアップ(瞬間移動)」もほとんど使いませんでしたし。

 それどころか、仮面ライダードレイク風間大介なんて仮面ライダーだったにもかかわらず1年間を通してほとんど出番がありませんでしたし、仮面ライダーザビーには結局誰を変身させたかったのかわかりませんでした。急に出たのにあまり見せ場の無かった仮面ライダーダークカブトそうです。
 やはり、カブト・ザビー・ドレイク・サソードガタック・キックホッパー・パンチホッパー・ダークカブトと、ライダーをあまり考えず出しすぎだったのではないでしょうか。これを龍騎のように考えて出したのならば納得できたのですが。
  
 ただ、ラストバトルは平成シリーズにしては非常に完成度が高く納得できたものでした。最後のダブルライダーキックはオマージュ感ばっちりでめちゃくちゃ凄かったです。個人的には仮面ライダーガタックのハイパーフォームもテレビシリーズで出して両ハイパーフォームでやって欲しかったのですが・・・
 
 上と矛盾するようですが、全てにおいて消化不良だったのは否めない仮面ライダーカブトですが、個人的にはそれを含めて「結構悪くない1年だったな」と妙な満足感があったりします。