付加価値のない人間

 私には最近流行の「付加価値」というものがありません。営業時代に、「お前は解雇されて、樹海にでも行くんだな」とまで言われたことがあります。
 私には最近流行の「夢」もありません。もう中学生くらいの時から無かったような気がします。が、「お前は夢がないなあ」と言われたらカチンときます。
 私にはいまいちプライドみたいなものもありません。「お前の仕事は500円のバイトでもできる仕事だな」と言われたことがあります。こう言われた時には上手く返すのが普通なのですが、何も言えずにだまってしまいました。


 私には生きる価値がありません。今まで何人からも「お前には生きる価値が無いよな」と言われてきましたし、自分でもそう言われるのは仕方がないと思います。
 だからと言って自殺することもできません。「自殺する勇気も無いのか、このロクデナシ」と言われても仕方が無いと思います。
 でも、単純に「生きる価値が無い=死ななければいけない」とは思いません。世界は私が思っている以上に上手く出来ているのですから、世界が私を必要ないと判断したら、世界の方から私を消してくれるでしょう。とりあえずそれまでは待っておこうと思います。
 自殺を考えている時は自殺してはいけないのです。