高校選手権を見て

 もう高校サッカーも名門という名前だけでは勝てない時代がやってきたのだと実感します。あまり名前を聞いたことのないチームが有名高校を倒しているのは、全体のレベルが上がっていることの現われではないでしょうか。
 「Jリーグのユースに人材が流出して、レベルが落ちた」と言う人もいますが、私はそうは思いません。昔に比べればロングボール一辺倒だけのチームは随分減りましたし、キック・トラップ・タックルといった基礎技術のレベルは上がっていると思います。

 しかし、現在はもう高校選手権で活躍した選手がプロになって活躍することは減ってしまいました。ユースからプロになる選手もいれば大学で力(と学歴)をつけてプロになろうとする選手もいます。高校選手権は確かに日本サッカーの発展に寄与してきましたが、時代に合わせた変化が求められているのでしょう。