今年の横浜FCのスタートは最悪でした。選手が怪我で戦力が整わなかったこともありますが、左サイドを後ろを佐藤、前は中島にしたり、ディフェンシブハーフの富永・貞富が上手くフィットしなかったなどで明らかにチームはチグハグとしていました。
3月26日の草津戦、4月2日の仙台戦の2連勝でようやく波に乗るかと思われましたが、その後3ヶ月間近く勝利に見放されてしまいます。その間、フォーメーションを中盤ダイアモンド型にしたり、若手を起用したりしますがなかなか結果が出ません。
そんな中、スポンサーの後押しによってによって三浦カズと山口素弘のサプライズ補強がありました。初めは客寄せパンダかと思いましたが、戦力としても十分なものでした。
しかしそれもカンフル剤にすぎず、チームは波に乗り切れないままシーズンを終えます。
04年 05年
勝ち 10勝 10勝 10勝の壁を越えられないですね。
負け 12敗 19敗 19敗はいかがなものか
分け 22分 15分 22分けは論外としても15分けでは
勝ち点 52点 45点 引き分けの数だけ減ってます
得点 42点 48点 微増
失点 50点 64点 44失点を切らないと昇格はほぼ無理
得失点差 -9 -16 これをプラスにして欲しい
横浜FCの問題は3つです。1つ目は一貫性のないフロント。これは若手を育てると言ったのに、スポンサーサイドの圧力があったとはいえベテランを連れてきたことや新人5人を含めて15選手も解雇したことに表れています。2つ目は、監督が変わるたびにそれまでのチームとは全く違うチームを作ろうとすること。3つ目は若手・ベテランは多いのに中堅選手が早川選手くらいしかいないことです。
横浜FCのサッカーは7年間、一貫しています。3ラインでコンパクトにして前からプレスをかけて、ボールを奪ったらFWに楔のパスを当てて左右のサイドに散らしアーリークロスで裏を狙うか、サイドにひきつけて中央をドリブル突破といったものです。
来期は吉武・北村・内田・菅野・岩倉・坂井、移籍の話はありますが、中島・河野といった若手をいかに用兵し、上記のサッカーをすること。ししてそのために足りないポジションへ効果的な補強できるかどうかにかかっています。
また、来期は神戸・東京V・柏の3チームが降格してきます。今年のようなことをまた繰り返すようでは、昇格はおろか、5位すらむずかしいでしょう。