サンフレッチェ、なかなかしぶとい

 2019年 J1リーグ 第5節 大分トリニータサンフレッチェ広島
 久しぶりにJ1へ昇格したトリニータと去年後半に大失速したサンフレッチェ
 繋ぐサッカーを志向するトリニータ。それもそのはず、トリニータの片野坂監督はサンフレッチェで2連敗の時にコーチだったのですから。
 試合はお互い3-4-2-1で完全にミラーゲームとなってしまいました。常に自分の前に対応する選手がいる状態で、ボールの動かし方も基本的に同じ。前半はシュートすらまともに打てないまま終わりました。
 後半、サンフレッチェはハイプレスでトリニータのミスを誘います。そして狙い通り後半12分にトリニータのミスからサンフレッチェヴィエイラがゴール。その後はサンフレッチェは引いて守り試合を綺麗に壊しました。このサッカーで2012年、2013年、2015年にJ1優勝しているサンフレッチェ。流石としか言いようがありません。
 サンフレッチェは怪我人続出の中で吉野、川辺、野津田の期待はされていたけれど中々チャンスが貰えず他チームにレンタル移籍していた選手がようやくレギュラーを獲得して大活躍。それ以外にもGKの大迫やボランチの松本泰史と松本大弥のダブル松本。シャドーの東と東京五輪世代の選手も次々と出てきています。今期は苦しいシーズンになるという予想でしたが、裏切ってくれそうです。
 トリニータサンフレッチェみたいなサッカーをしたいのでしょう。ですが、それを可能にするにはまだ基礎技術が足りない。理想を追うのが残留への道の様なので、我慢してやりたい事を貫き通すことが出来るのか、見ていて楽しみです。