初代リファイン?

 特撮 仮面ライダービルド
 放送2017/9〜2018/8 全49話 評価6.0(10点満点6点が及第点)
 19作目を迎えた平成仮面ライダーシリーズ。今回のテーマは科学、という訳で20作目を迎える前に初代仮面ライダー(本郷猛は科学者という設定がある)の2017年版リファイン作品(初代リファインはスカイライダーを始め、クウガ、The First、Wと幾度となくやっています)にするのかな、と思いきや全くの別物になってしまいました。
 秘密結社ファウストと人体実験により生まれる怪人スラッシュは平成シリーズらしからぬ設定でしたが、結局中盤からはいつも通りライダー対ライダーの構図が続いて、後半には全ての黒幕である地球外生命体エボルト(彼もライダー)との最終決戦の連発。ショッカー大首領は地球外生命体という設定が確かあったので、これも初代リファインなのかもしれませんが、流石にエボルト戦ばかりでは飽きてしまいます。
 何より問題なのが、インターネット時代のこのご時世に敵側が日本を支配する、日本を支配すると連呼する事です。2000年1月30日から始まった平成仮面ライダーシリーズが18年7ヶ月間言い続けてきたテーマの一つが、この世界はもはや征服する価値すら無い、だっただけにちょっと小物な印象を受けました。
 案の定Vシネマで続編の仮面ライダークローズ制作を発表。年末には劇場版もありますし、最終回が終わっても終わった感じが全くしません。確かに東映バンダイからすれば仮面ライダーというコンテンツは稼ぎ頭なのかもしれませんが、幾ら何でもやり過ぎです。