2018年冬アニメ感想

 アニメ 魔法使いの嫁
 放送2017/10〜2018/3 全24話 評価7.5(10点満点6点が及第点)
 これだけ手間暇掛けたアニメはなかなかありません。2017年秋・2018年冬の2クールを代表する名作アニメだと断言出来ます。
 どれを取っても高次元の完成度だからこそ、第2クールのOP・EDの動画がイマイチだったのが本当に悔やまれます。歌自体は名曲と断言しても良いのが余計にもうちょっと何とかして欲しかった。
 もしこのマイナス点が無ければ、もっと高い評価になっていました。惜しすぎてたまりません。

 アニメ 3月のライオン 第2シーズン
 放送2017/10〜2018/3 全22話 評価7.0(10点満点6点が及第点)
 人気漫画の第2シーズンは手堅く緻密な作りは変わらないながら、案の定お腹が痛くて堪らない作品になりました。とにかくネチネチとしたいじめ描写がきつい。
 第1シーズンは主人公の零が苦しみを人との繋がりの中で癒していくという話でしたが、今作は零が周りの人を助けていく形に。
 自分がお世話になった人達を必死に助けようとする零の姿は感動的と言うレベルではなく、こんなの惚れない人間はいないと断言出来ます。
 第3シリーズの放送は現時点では未定。原作は休載ばかりですが、何とかアニメも含め完結させて欲しい所です。

 アニメ おそ松さん 第2シーズン
 放送2017/10〜2018/3 全24話 評価6.5(10点満点6点が及第点)
 売れに売れた第1シーズンから1年半。
 第1クールはイマイチ面白く感じなかったのですが、年が明けてからは脚本が急激に良化。
 宇宙海賊やBANANA、ダヨーンとダヨーンなどの話はもはや笑うしかありませんでした。
 ですが、年始の実松さんで笑いを取ったのは納得いきません。あれだけ悲惨な描写をして、しかも最終回が実松死すならば中途半端に笑いを取るのははっきり言ってどうかと思います。
 
 アニメ スロウスタート
 放送2018/1〜2018/3 全12話 評価7.0(10点満点6点が及第点)
 人気同人誌サークル薄荷屋を主催する漫画家、篤見唯子さんがまんがタイムきららで連載するオリジナル漫画。それをご注意はうさぎですか?シリーズを手掛けたきらら系の大家・橋本裕之監督がやるのだからつまらない訳が無い。
 きらら系のアニメとして、とにかく隙がありません。キャラクターデザインは薄荷屋が同人誌の主題にしている咲シリーズのパクリと言われても仕方がないですが、キャラの配置と話の展開が非常に巧み。
 これだけ面白いならば二期も期待出来ます。その際には是非サブキャラのクラスメイトがメインになる回をオリジナルで入れるべきです。

 アニメ ヴァイオレット・エヴァーガーデン
 放送2018/1〜2018/4 全13話 評価6.5(10点満点6点が及第点)
 京都アニメーションが動画配信会社で世界トップのネットフリックスの支援を受けて、持てる作画技術の全てを注ぎ込んだ作品です。
 ですがシナリオは幾ら何でも御涙頂戴過ぎる。悪いと言うほどではないのですが、ここまで露骨だとむしろ冷めてしまいます。
 京アニ作品は日本アニメの中でも屈指のブランド力を持っています。当然期待値も高くなる訳で、少しでもおかしな部分があったら凡百の作品の100倍叩かれる。それがブランドと言えばそれまでですが。
 最終回で予想通り続編の発表。京アニはここでコケる訳にはいかない正念場になるでしょう。