好きにするって大変な事

 今更ながら夏休みをようやく貰い、今日は新海誠展に行って来ました。しかし、平日なのに人がわんさか。平日の昼間から一体みんな何をしているのか(私含む)。
 子供騙しだろとか行く前は思っていましたが、実際はきちんとした展覧会で、アニメ製作がどう行われているのかが図解で示されて、一人でやっていたアニメ製作がどんどんチーム作業になっていく姿が見えて来ます。作品を重ねるごとにチームが大きくなり新海誠監督自身の個性が良くも悪くも丸くなっていく。その過程を楽しむ展示会です。
 展示物を見ていて、「好きにする」や「自由に表現する」事は難しいと感じました。秒速五センチメートルのラストシーンの衝撃は本当は真逆の意味を込めたものとの事でしたし、自分が作りたいものを作った星を追う子どもはあまり評価されなかったり。
 君の名は。が本人の想定を遥かに超えた売り上げを上げてしまったため、もう新海誠監督は自分の作りたい作品を自由に作る事は出来ない様な気がします。
 展覧会のラストの映像では今までの新海誠作品のテーマを上手くまとめて感嘆。これを見ただけでも価値がありました。