2017年 J1リーグ 第22節 セレッソ大阪対浦和レッズ(4-2)
首位のセレッソと、なかなか調子が上がらないレッズ。試合はセレッソ杉本の開始6分と8分の2ゴールで決まってしまいました。
気温が30度、湿度が70パーセントという苦しいコンディションでしたが、レッズは守備が軽すぎました。
4-2になった後半、試合が膠着して追加点が難しいと判断したらトップ下山村をセンターバック(元々山村はセンターバックやボランチの選手)に配置して試合をクローズ。
なかなか上手くいかないレッズ。先週のドルトムント戦と同じで失点がとにかく軽すぎる。またレッズは攻撃時には4-1-5(相手次第で3-2-5)、守備時には5-4-1にフォーメーションを変形させながら戦うスタイルが特徴ですが、選手が綺麗に並んでいないのです。
選手間が近すぎたり、ジグザグに並んでいたり(まっすぐ並ぶのがセオリー)。セレッソの方が5-4-1の並び方が綺麗でした。
セレッソのユン監督はサガン鳥栖を監督していた時に、運動量とエースフォワード豊田の高さを活かした韓国サッカーで降格必死のチームを残留どころか優勝争いさせるほどの成果を出したのですが、セレッソのサッカーはそこまで韓国サッカーというイメージはありません。
確かに運動量は重視していますし、長身選手をセンターラインに揃えて高さを活かしたサッカーもします。ですが、やっているのは攻守に安定したダブルボランチに4-2-3-1の3の選手のテクニックを重視した、セレッソを長年指揮したクルピ監督時代に極めて近いサッカーです。
また、期待されていながらなかなか結果を継続して出せなかった、山村・柿谷・杉本といった天才肌型の選手を働き者にしたのが何より凄い。
私の中では密かに次の日本代表監督に最適だと思っているのですが、政治的な問題やらなんやらで無理でしょう。ただ、ユン監督が1クラブの監督で終わるのはちょっと勿体無い気がするのです。