2017年冬アニメ感想

 アニメ 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第2期
 放送2016/10〜2017/04 全25話 評価6.5(10点満点6点が及第点)
 ラスト1クールの展開がぐちゃぐちゃで物凄い評価を落とした今作。作品の言いたいテーマはわからなくはありませんが、もっと整理した展開にする事は幾らでも出来たと思います。
 そもそも個人的に納得いかないのは、あくまでも一民間企業である鉄華団がこの世界の警察組織ギャラルホルンの権力争いの駒になってしまった事。
 あれやこれやで結果的に巻き込まれた部分はありますが、ローカル感溢れる紛争の積み重ねが鉄血が今までのガンダム作品と違う部分だったのでこれは大切にして欲しかった。
 マクギリスの蜂起→世界の大混乱→各地で武装勢力の争いが起きる→火星での武装勢力の略奪や破壊を止める鉄華団といった流れとかでも良かった様な気もします。
 「火星の王」なんか目指さなくても良かったのに。

 アニメ 三月のライオン
 放送2016/10〜2017/03 全22話 評価7.5(10点満点6点が及第点)
 名だたるマンガの賞を受賞してきた今作ですが、連載10年で待望のアニメ化です。
 満を辞してのアニメ化に原作者がオーダーした監督は魔法少女まどか☆マギカ新房昭之監督。ここ最近は総監督の仕事がメインだっただけに久しぶりの監督復帰となりました。
 人気マンガでしかも放送局がNHK。失敗が許されない中で、極めて堅実な造りのアニメに仕上げました。桁外れの傑作ではないですが、見る人を選ばない好作です。
 今年10月から第2期放送も決定。第6期まで放送したMAJORの様にこのアニメも最後まで製作するべきです。

 アニメ 小林さんちのメイドラゴン
 放送2017/01〜2017/04 全12話 評価7.0)10点満点6点が及第点)
 2000年代後半にAIRKanonCLANNAD涼宮ハルヒらき☆すた等で一世を風靡しましたが、2010年代に入ってからはどうも迷走している京都アニメーションの新作です。
 単なる萌え系アニメかと思いきや、本質は心に傷を持った者による疑似家族の物語でした。
 とにかくこの作品に出てくる多くのキャラは表面上は明るいし、他人とのコミュニケーションもキチンと取れます。だけど時折見せる心の傷がなかなかエグい。
 疑似家族による幸せな日常と個人個人の苦しみのさじ加減が絶妙で不快感なく見る事が出来るのは流石の京アニとしか言えません。
 2010年代に入ってから迷走を続ける京都アニメーション。この作品も水準以上の質は保っているのですが、セールスはなかなかいい数字が出ません。
 この作品も続編は出来ず、何年か後、誰もがこの放送を忘れた後にブルーレイボックスを発売されるのでしょう。このくらい面白くてもブルーレイは売れない。円盤商法の限界ではないでしょうか。