9年くらい前。私がまだ、就職したばかりで、山手線内のターミナル駅（いや、山手線の大半はターミナル駅ですが）の支店で営業マンだったころの事です。
当時は2005年。構造改革景気の真っ最中で、景気が良く、しょっちゅう飲みに連れていかれました。私は飲めませんし、仕事疲れも溜まっているのですが、流石に断れません。
居酒屋の後はキャバクラに。好きな人がいるのですよね。私が驚いたのはその値段。一時間で10000円くらい取るのです。料金は先輩が持ってくれましたが。
10000円あれば、ハードカバーの本を5冊買えるし、仕事用のワイシャツを結構良いものに新調出来るし、サッカーの試合を3試合は見に行ったり、ゆかりんのライブに行ったり、テレビゲームソフトを2本買えたり、TSUTAYAでDVD借りまくったり出来るのです。正直、私は10000円払って行く所ではないと感じました。
あれから9年経って、私は22歳から31歳になりました。もう随分前に支店から本店に異動になりましたが、今になってようやく、先輩がキャバクラに行く理由がわかるような気がします。もちろん自分から行く気は全くないですけどね。だって10000円あれば、ハードカバーの本を…
大人になるって大変です。
