シャフト風の涼宮ハルヒの憂鬱の結果

 アニメ ささみさん@がんばらない
 放送 2013/01〜2013/03 全12話
 5.5評価(10点満点6点が及第点)
 OPのささみさんの腕を上げるシーンや第一話の神臣(お兄ちゃん)の晴れハレユカイのダンスから推論されることは、この小説・アニメは「涼宮ハルヒの憂鬱」に大きな影響を受けている作品であるということです。
 主人公であるささみさんは「世界を変化(改変)する能力」を持っているため、自分の欲望がダイレクトに世界に反映されてしまうことを知っているため、過剰なまでに「頑張らないことを頑張る」。これによって同じ様な能力を持っているが、その能力に無自覚のため平然と世界を変えてしまうハルヒとの差異を図っています。
 「がんばらないことを頑張る」ささみさんと「無自覚に暴走する」ハルヒの違いは周りのフォローにも違いがあります。ささみさんの周りのお兄ちゃんや友人の三姉妹はささみの努力を認めて懸命に守ってくれます。ため息つきながらハルヒをフォローするSOS団とここでも差異を図っています。
 ですが、正直に言って一時代前のフレームだと思うのですよね。原作小説シリーズ刊行スタートが2009年の12月なので、当時としてはまだハルヒ系は受け入れられる土壌が残っていたのかもしれませんが(ちなみにハルヒ系のアニメ「Angel Beats!」の放送は2010年4〜6月)。
 もう二年くらい前に放送していれば評価は大きく違っていたかもしれません。だけど2013年放送にふさわしいかと言われるとさすがに鮮度落ちでした。