許せない

 家族で車に乗って河原沿いを走っていると少年野球チームが練習しています。
 私が「彼らもきっと体罰受けているのだろうな」、と呟くと母は「たってぃは受けていた?」と質問。
 私はそれに「体罰は受けなかったけれど、後輩からバカにされたよ。それが原因で中・高と運動部に入らなかったのだけど」と答えると、母はそれに「どうして辞めなかったの!」。
 私は怒りが治められませんでした。「私は何度も辞めたいと言った!実際、一ヶ月くらい行かなかったこともある!だけどお母さんは辞めさせてくれなかったじゃないか!」
 母はビックリしたように「知らなかった…ごめん…あの時は育てるので一生懸命だったから…」と理由にならない謝罪。
 家に帰った後、母は「なら、吹奏楽部とかはどうだった?」と私に質問。私は怒り爆発でした。「小学校卒業までやっていたエレクトーンも辞めたかったんだよ!」
 (弾くのを間違えたらお母さんのハイキックが飛んでくるのが嫌で嫌でしょうがなかったんだよ!)という言葉を必死に飲み込むので精一杯。
 良くわかりました。体罰されたほうは一生の傷を負っても、したほうは全く覚えていないということを。「殴ったお母さんも痛いんだからね」という言葉は怒りに任せた方便ということを。