夢で良かった・・・

 気が付いたら私は小さな会議室に居ました。そこには私と同じくらいの年齢の男女4人と50歳前後の教官らしき人。彼らは過去に会ったような会っていないような風貌をしています。
 「これは夢だ」。理由はわかりませんが、そう感じました。また、実際に夢でした。
 我々は一つのチームとして、作業を行わなければならないようです。作業内容は塗り絵でした。その通り、何かの絵にマジックで色を付けていく作業です。なんだそれは、と思う人が居ると思いますが、夢なのだから仕方が無い。
 そこで私が任されたのは「待機」でした。周りの4人はマジックを持って次々と塗り絵を完成させて、教官はその完成品をチェック。私は何もすることがなく、心の中で塗り絵の枚数を数えていました。一枚、二枚、三枚・・・
 「もうやめて」、私は自分の声で起きました。時計は朝の5時を指しています。もう30分ほど二度寝が出来そうです。
 夢で良かった。現実でもあまり状況は変わらないけれど。