いいファイナルでしたよ

 2011年 サッカーヤマザキナビスコカップ決勝 浦和レッズ鹿島アントラーズ (0-1)
 大震災の影響を受けかなり異質なスケジュールの大会になった今年のナビスコカップ
 決勝に残ったのは2007年から2009年までのJリーグ三連覇時のチームを解体作業中のアントラーズと、2007年のACL優勝以来、成績が下降し今年は残留争いまっただ中のレッズの一戦になりました。
 試合は終始鹿島ペース。浦和のパス回しを徹底的に研究して延長戦を含めてウイングの原口・梅崎(交代した高橋)のサイド突破は最後までほとんど許しませんでした。
 更に後半5分には浦和は山田直が連続イエローで退場。やや厳しい判定でしたがこれで試合の主導権は完全に鹿島に。浦和は頑張って守っていたもののボールをサイドに揺さぶられ続け体力をみるみる消耗。
 審判はバランスを取ったのか鹿島の青木を後半35分に退場させましたが、30分間攻められ続け疲労困憊の浦和はゴールに迫る力はほとんど残っていませんでした。
 延長で鹿島の大迫にゴールを許した浦和はこれで万事休す。パワープレーに一縷の望みを賭けましたが、有効なフィードは全く蹴らせて貰えません。
 結果的には1-0でしたが20年の間、自分たちを変えない事で勝ち続けてきた鹿島と10日前に監督が変わったばかりの浦和との間にはサッカーの質に大きな差があったのは事実です。その差を体現出来るのが鹿島アントラーズ。強いけど、いや強いからこそ他サポーターからは嫌われて当然ですよね。
 この試合に賭けていた浦和は短い期間でどれだけ立て直せるか。この負けを必要以上に引きずると確実に二部降格です。
 後、鹿島の柴崎と浦和の小島という新たなるスター。2018年の主役候補。彼らに素晴らしい未来があることを。