エース抜きでも

 2011年 J1リーグ 第26節 ヴィッセル神戸柏レイソル (0-4)
 レイソルはエースのレアンドロが負傷、更にレギュラー選手が何人も欠場で攻撃力の低下が危ぶまれましたが終わってみれば4得点。
 この試合でなにより目を引いたのがレイソルの栗沢・大谷・澤の三人の気の利いたポジショニング。相手からボールを奪うのか、自陣に引くのか、前にボールを出すのかサイドに展開するのかの判断が非常に的確。
 彼らが常にヴィッセルのディフェンスラインのスペースを狙っている田中・工藤(この2人も好調)の2トップにパスを入れて4バックの陣形が崩れた所に走り更に大きなスペースを空ける動きを続けた事がレイソルの勝因でしょう。
 ただヴィッセルは前半4分の失点でゲームプランが崩れたとはいえ、少し覇気無く破れてしまいました。自慢のハイプレスが機能不全だったのは仕方がありませんが、2失点後はリスク覚悟のスリーバックでマンツーマンディフェンスにして、茂木・相馬のサイドバックを前のポジションで使っても良かったのではないでしょうか。