これが2010年代のスタンダードだ!

 アニメ 魔法少女まどか☆マギカ 放送2011/01〜2011/04 全12話
 評価9.0(10点満点6点が及第点)
 既に「生きた伝説」となったこのアニメ。しかし、基本テーマを改めて考えるとこの作品は既存の魔法少女アニメの否定からの肯定でした。
 その残酷な描写から放送機構にもクレームが入った序盤はゼロ年代のCGによって「戦闘兵器」と化した魔法少女の否定(しかも監督がその一翼を担っているため自己否定でもあります)、そしてラストは「希望の光」である魔法少女の肯定。
 脚本と美術の足下がしっかりしているからこそそれが際だち、幾度ともなく考察と論争と二次作品が生まれました。そしてこれからも生まれるでしょう。
 作品を通して一貫して語られ続けた「それでもあなたは一人じゃない」という想いは結果的に辛い結末を迎えてしまいましたが、安易なハッピーエンドなんか初めから放棄していたのでしょう。
 どんなに「オタク」と蔑まれてもこんな作品を見ることができるのだから、やっぱりアニメを見続けるのはやめられない。
 この四ヶ月はあらゆる意味で新しい時代を感じれた尊い時間になりました。リアルタイムで見れて本当に良かった!