個人的なゆかりん論

 声優・田村ゆかりは2度目の17歳を過ぎても17歳の演技をこなす00年代最高の女性声優の一人ですが、今回は昨日ライブを行った歌手・田村ゆかりを考えます。
 私の持論ですが、ゆかりんの曲は大別して4種に分類できると思います。
 1・フラッグシップ曲(童話迷宮やおしえて A to Zなど) いわゆるシングルのA面曲。「代表作」と言える曲となります。
 2・ライブ曲(fancy baby dollや神様Rescue me!!など) シングルのB面曲やアルバムに収録。意図的にコールのタイミングを空けていたり、ライブで歌うことを前提にしている曲。
 3・シック曲(Spiritual GardenやMy wish My loveなど) ゆかりんの二面性の陰の部分が強く出た曲。最近ではこれがフラッグシップ曲になることも度々。
 4・特殊曲(めろ〜んのテーマ 〜ゆかり王国国歌〜や†メタウサ姫〜黒ゆかり王国ミサ〜†など) 特殊曲。完全にネタに走っているので数年に一回レベルでしか作られない。
 と分けられると思います。気になったのは3。コナミ時代はアルバムに収録されてばかりで実はほとんどシングルタイトルにはなっていないのです。ですがここ数年、スターチャイルドに移籍してからはこのタイプの曲がA面になることが多いのです。
 それはレコード会社の移籍に伴う変化だけでなく、永遠の17歳と言い出したり、事務所を移転したり芸風の微調整が行われた時期と重なります。
 「みんな、もう大人なんだから・・・」と昨日のライブでゆかりんはMCで話していましたが、ゆかりんもなんだかんだで「もうただの可愛い子供では居られない」のでしょう。その変化を感じています。
 ライブ前に一人で椅子取りゲームをやったり、一人は慣れてるから寂しくないんだけど、と話すゆかりんから20代(いや、永遠の17歳ですが)の時には感じられなかった孤独感が出ているのはそれかけ時間が経った証拠なのでしょう。


 田村ゆかりは00年代最高の声優の一人でおそらく10年代も大きな活躍をするでしょう。だけど、そろそろ彼女を「トップランナー」から引きずり下ろす若手が出てもいい頃です。「自分がトップランナーではなくなった」後、どう変わっていくか。それがゆかりんの新たなる変化になると思います。
 その時どんな「ゆかりん」を見ることになるのか、と昨日考えていました。