アニメ オオカミさんと七人の仲間たち
放送2009/07〜2010/09 全12話 評価6.5(10点満点6点が及第点)
マーべラスエンターテインメントがスポンサーだった今作品。結果的には原作が電撃文庫・製作がJ.C.STAFFということもあり、ジェネオンとスターチャイルドの中間のような作品になってしまいました。上手くいえばお互いのいい要素を取りこんでいるし、悪く言えばどっちつかず。
話としては極めて単純なボーイ・ミーツ・ガールでおとぎ話をモチーフにして、以外と奇をてらわずどんなに無茶苦茶な展開になってもそれぞれのカップルの心情からは絶対に話が脱線しません。脱線するタイミングでは必ずナレーションの新井里美さんとアクロバティックな怪演でカバーします。そしてどんどんエスカレートしていく新井さん。
1クールという限られた時間の中で原作の6巻までを再構成。11話に主人公側の御伽銀行と敵役の鬼ヶ島高校の激突というクライマックスを描いて、最終回(12話)では改めてヒロインと主人公とその仲間達の絆を見せるという構成も手堅いですが見事。地味ではありますが、名佳作に仕上がっています。
ただ、御伽銀行のメンバーが「自分にはこういうことがあった。だからここにいる」という部分の説明がほとんど無かったのが残念です。説明があったのはりんごさんとおつう先輩の二人くらいでしょう。後のメンバーは所々に語られるだけです。
それを含めて個人的には原作7巻以降の第二シーズンも見たいのですが、現時点ではやはり多くの事情があり難しいと思います。大人の世界は難しいです。
Marine lazhward[アダルト] 鈴玉レンリ(著)
コアマガジン 2010年 評価7.0(10点満点6点が及第点)
ちょっとここ最近元気が無かった鈴玉さんですが、今回は久しぶりにいい単行本になりました。
鈴玉さんの漫画の特徴である、(1)・巨乳で奉仕的な女性、(2)・男が強引にといった展開は極力避ける、(3)基本的には一話完結というセオリーを守りながら好作品の連発。前作の不満は一気に解決。
なにより高いエロ本としての耐久性。凌辱系は一回はともかく何度も読むとさすがに食傷になってしまいますが、彼女の絵の技術とシンプルなストーリーは何度読んでも飽きさせません。それこそが鈴玉レンリの最大の魅力です。